<ママ特派員・サポーターから>

 育ち盛りの子どもたちに、より栄養価の高い食事を摂ってほしいと思うのは母親の共通の願いです。

 とりわけスポーツを頑張っているジュニアアスリートたちは、成長に必要な栄養に加えて、運動で消費する分も摂る必要があり、毎日の食事で効果的にタンパク質やカルシウムを摂ることができるメニューはないものか? と日々アンテナを張っています。

 今回は私が勤務する学校の給食メニューからヒントを得た、具だくさんの厚焼き卵を紹介します。

 給食では卵焼きを大きな天板で焼くそうですが、卵だけだと高さが出ないため、かさを増やすために高野豆腐を入れ、少ない卵でも満足感のある食べ応えを実現しているとのことでした。

 高野豆腐は植物性タンパク質やカルシウムが豊富なので、単にかさを増やすだけではなく、栄養的にもボリュームアップになります。我が家ではさらにサケの中骨の缶詰を加え、カルシウムや動物性タンパク質を強化したジュニアアスリート向けの一品にしました。

 子どもたちは、中骨のホロっと崩れる食感も楽しいそうです。混ぜて焼くだけの簡単手順と材料の安さも魅力です。焼きたてもおいしいですが、冷めると高野豆腐と卵がなじみ、味が落ち着いておいしく食べることができるので、お弁当のおかずや作り置きにも向いています。混ぜる具材を変えることでアレンジも可能です。

 育ち盛りは食べ盛り。量も質もボリュームアップした卵焼きは、子どもとお母さんの強い味方になると思います。

ヒジキの煮物やグリーンピースなどを好みで加えても
ヒジキの煮物やグリーンピースなどを好みで加えても

<サケの中骨缶と高野豆腐入り卵焼き>
調理時間:40分
材料:卵3個分(25×20×9cmの型1台分)
卵…3個
高野豆腐(乾)…10g
サケの中骨水煮…1缶(140~160g)
ネギ又はタマネギのみじん切り…大さじ2
ショウガ(みじん切りまたはすりおろす)…小さじ1
だし汁(高野豆腐の戻し用)…約100ml
しょうゆ…適量
ヒジキの煮物、グリーンピースなど(好みで)…各適宜

作り方
①卵は割りほぐす。
②高野豆腐はだし汁で戻し、細かく刻む(フードプロセッサーも可)。
③①、②と他の材料をよく混ぜる。サケの中骨水煮は缶汁ごと加える。
④型に流し入れ、200℃のオーブンで約30分焼く。

※フライパンで焼くことも可能。

稲葉祐紀子(神奈川県藤沢市在住)

教員。
食事を通して、心身ともに家族の健康維持をサポートしたいと願うママ。子どもたちが取り組む競技は、中学3年生の女子は剣道、ライフセービング、小学3年生の男子はサッカー、ライフセービング。