今回は、米粉100パーセントの簡単に作れる「米粉パン」のレシピを紹介します。

焼き上がり後、1日経ってからの米粉パンの状態
焼き上がり後、1日経ってからの米粉パンの状態

 米粉はお米を粉砕したもので、グルテンを含んでいないため、グルテンフリーの料理には欠かせない食材です。米粉を料理に使う上で一番いいところは、時短調理が可能なところです。小麦と違い「だま」になりにくいので、「粉ふるい」は必要なく、調理時間が短縮されます。

 米粉パンの作り方はいろいろありますが、今回は私がいつも作る簡単に作れるレシピを紹介します。

 材料をこねるのではなく、混ぜるのみ。その後はお好みの型に入れ、40分程度発酵させ、膨らんだら焼くだけです。調理時間は、小麦のパンの1/3程度ですみます。

 米粉は、グルテン過敏症や小麦アレルギーの人はもちろん、最近はスポーツをやっている方や、美容・健康を気にする方など、食生活改善のためにグルテンフリーの食生活をとり入れている人も多くなり、需要が高まりスーパなどでも手に入りやすくなりました。

 作り方が簡単な一方で、お米の産地、品種、収穫年度、製粉方法などで味や仕上がりが異なることがあります。水の量などは調整して作ってください。

 また、米粉パンは乾燥しやすいのが欠点で、翌日は固くなりがちです。焼きたては切りにくいので、あら熱がとれたらラップに包み、しっかり冷めたらスライスしてください。翌日以降は食べる前に霧吹きをしたり蒸したりしてからトーストすると、美味しく食べられます。今回のレシピを使って、米粉パン生活を楽しんでください。

<簡単「米粉パン」の作り方>
材料:パウンド型1個分
米粉(パン専用粉)…250g
水…240g
ドライイースト…5g
砂糖…12g
塩…3g
米油…20g

作り方
①すべての材料を大きいボウルの中でゴムベラを使ってぐるぐる混ぜ合わせる(10分程度)。※フードプロセッサーやミキサーを利用しても可
②パウンド型に流し込み、乾燥しないようにラップをかぶせ温かいところに40分おく。
③発酵中にオーブンを200℃に予熱しておく。
④ケース上部までふんわり発酵したら焼くタイミング。200℃で30~35分焼く。※上が焦げるようであれば、アルミ箔をかぶせて焼くことをおすすめします。アルミ箔の内側(パン生地と接触する側)に油を塗っておけば、くっつき防止になります。

米粉パンの膨らんだ時の様子
米粉パンの膨らんだ時の様子

⑤焼きあがる約10分前にアルミ箔を取り、焼き色を付ける。
⑥焼き上がり後は型から外し、ケーキクーラーなどにのせて冷ます。あら熱が取れたら、使用したアルミ箔やラップに包み乾燥を防ぐようにします。※しっかり冷めてから切ります。

焼き上がった米粉パン
焼き上がった米粉パン

吉田玲子(神奈川県横浜市在住)

米粉マイスター協会 米粉マイスター、日本グルテンフリーアドバイザー協会 グルテンフリーアドバイザー。
お菓子メーカーやカフェのグルテンフリーメニューをコンサルティング。
女子フィールドホッケー部に所属する大学2年生の長女、スキー部に所属する大学1年生の次女、柔道部に所属する高校2年生男子のママ。グルテンフリーの食事で子どもたちをサポート中。