子どもたちが大好きなラーメン、炒飯、パスタ、うどんなどの単品料理だけでは、タンパク質が十分にとれませんよね。成長期には多くのタンパク質をとって欲しいので、毎日のお弁当で工夫をしています。

 タンパク質は20種類のアミノ酸から構成されています。そのうち、体内では合成できない9種類を「必須アミノ酸」といい、食事によって補う必要があります。この必須アミノ酸がバランス良く含まれている「卵」や、糖質をエネルギーに変えるビタミンB1を多く含む豚肉を使った「野菜の肉巻き」を、毎日お弁当に入れるようにしています。

野菜の肉巻きや卵焼きを入れたお弁当
野菜の肉巻きや卵焼きを入れたお弁当

 卵は飽きないようにするために、ほかの食材と組み合わせて味に変化をつけた卵焼きにしています。

 例えば、タンパク質とカルシウムが多い「桜エビ」や、ビタミンDやカルシウムが豊富な「シラス」は成長期に必要な栄養が含まれているので、バリエーションがつくだけでなく、栄養価も上がります。枝豆やカニカマ、チーズなどもおすすめです。

枝豆、ヒジキ、カニカマ、桜エビ、シラスが入ったバリエーション豊富な卵焼き
枝豆、ヒジキ、カニカマ、桜エビ、シラスが入ったバリエーション豊富な卵焼き

 また、もう1つのオススメは野菜の肉巻きです。肉を巻くことで、食べにくい野菜でも食べやすくなり、彩りも良くなります。また、野菜などで、抗酸化作用のあるビタミンACEや、成長や代謝にもかかせないマグネシウムなどもとり入れることができます。我が家では、オクラ&パプリカ、厚揚げ&シソ、ブロッコリー(カレー風味)、ヤングコーン&ニンジン、アスパラガスなどを巻きます。オクラやヤングコーンは、切り口が星や花のようになるので、見た目もキレイで子どもも喜ぶと思います。

  皆さんも、いろいろな食材を使って、バリエーションを楽しんでみてください。

藤木香織(大阪府堺市)

スポーツ栄養コンディショニングアドバイザー、調理師。
アスリートやスポーツをする子供の栄養相談、クラブや学校の講義、料理教室など活動。
学生時代はサッカー部に所属していた男子のママ。