第3回アスレシピセミナー×にんべん「鰹節からはじめるアスリート健康生活」に参加したママ特派員・佐藤ともこさん(千葉県千葉市)による体験レポートです。
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 東京でも桜の花が咲きはじめ、外に出るのが楽しくなってきた3月28日、アスレシピ主催のセミナーを受講しました。

セミナーに参加したママ特派員の佐藤とも子さん(後列右から2人目)
セミナーに参加したママ特派員の佐藤とも子さん(後列右から2人目)

 春休み期間中だったこともあり、親子での参加が多く、私のような大人だけの参加者は数名。内容もお子さまに分かりやすい内容になっていました。

 講座では、かつお節の基本を学んだり、かつお節削りなどの体験を通して、だしの大切さに改めて気づかされました。

 久々にかつお節を削り、祖母の家で削った幼いころを思い出しました。当時はうまく削れず、粉々になり、すごく残念な思いをしましたが、それも力がないからではなく、削る方向が間違っていたということが今更ながら判明。やはり正しい削り方があるんですね。うまく削れたときの「シュッ、シュッ」という音は、本当に心地良いものでした。

初めてのかつお節削り体験に四苦八苦する子ども
初めてのかつお節削り体験に四苦八苦する子ども

 食は五感で感じるもの。かつての日本は「かつお節削り器」が各家庭にあり、だしをとる作業は、まず削ることから始まりました。小気味良い音とあふれ出る香りで、「今日のご飯は何だろうな?」とワクワクしたものです。

 試食の時間では、同じテーブルにいた女の子が削りたてのかつお節をずっと食べ続けていました。それくらい風味も味も抜群。調味料はいらない。素材の持つ美味しさだけで十分なんだなと思い返しました。

 今は「時短、簡単」が必要とされ、「手間暇をかける」ということが少なくなっています。そのような「食」の現状をちょっと寂しく思ったとともに、私が主宰する料理教室などで、もっと和食の基本の「だし」を普及したいと気持ちを新たにしました。いつもは削り節の話しかしていませんでしたが、今度からはかつお節の話もしていこうと思います。

 あっという間の、とても有意義な1時間半。せっかく日本に生まれたのだから、昔からの文化も大切にしながら、アスリートを支える食事を作っていきたいと思っています。

佐藤ともこ(千葉県千葉市在住)

調理師、食育インストラクター、フードアナリスト2級認定講師。
お料理教室主宰。
セーリングで全国高校総体出場を目指す中学2年生女子のママ。