ママ特派員の伊藤麻奈さん(三重県四日市市)が、補食にもなるサツマイモのおやつ「鬼まんじゅう」を紹介します。
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 私が住む三重県をはじめ、東海地方に昔から伝わる「鬼まんじゅう」を、みなさんはご存知ですか。

もちもちの「鬼まんじゅう」
もちもちの「鬼まんじゅう」

 もちっとした生地と角切りのサツマイモがおいしく、東海地方では、スーパーや和菓子店に並ぶほどの定番のおやつです。

 角切りのサツマイモが鬼の金棒のようにゴツゴツしていることから「鬼まんじゅう」と言われているそうですが、その名前とはギャップがあるほど、素朴で優しい味です。

 私が子どもの頃、よく母に作ってもらいました。材料は、サツマイモ、薄力粉、砂糖、塩だけ。家にある材料で簡単に作れます。蒸し器がなくてもフライパンで作れるので試してみてください。

フライパンに水をはり蒸し焼きにする
フライパンに水をはり蒸し焼きにする

 出来上がった時に、サツマイモの皮の紫色がきれいなのと、皮には栄養があると聞いたことがあったので、我が家では皮むきしません。気になる場合はむいてください。

 サツマイモをたっぷり使っているので腹持ちもよく、おやつや補食におすすめです。

<東海地方のおやつ「鬼まんじゅう」>
調理時間30分
材料(アルミカップ13~15個分)
サツマイモ…400g
薄力粉…100g
砂糖…40g
塩…1つまみ
水…大さじ5

作り方
①サツマイモを洗い、1センチ弱の角切りにする。
②水に浸してあくを抜いた後、ザルにあげて水気を切る。
③ボウルに②を入れ、砂糖を混ぜて15分ほど置く。水分が出てくるので、混ぜてなじませる。
④③に薄力粉、塩を加えてヘラで一混ぜする。水を加えてさらに混ぜる。
⑤アルミカップに入れ、大き目のフライパンに並べる。フライパンに水を薄く入れ、蓋をして中火で15分蒸し焼きし、サツマイモに串が通るまで火を通す。
 ※フライパンのフタを布巾で覆わなくてもOK。途中、水がなくなったら加えてください。

伊藤麻奈(三重県四日市市)

診療放射線技師。
疲労を残さずパフォーマンスを発揮できる「アスリート食」を日々研究中。
水泳をやっている小学校3年生女子、空手をやっている小学校1年生男子のママ。夫婦でトライアスロンにも挑戦。