ママ特派員の稲葉祐紀子さん(神奈川県藤沢市)が、子どもたちの補食として作る郷土菓子を紹介します。
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 部活を終えて帰宅し、一息つく間もなく塾や次の練習に向かう時や、試合の合間、移動の時など、子どもたちのスキマ時間に、場所を選ばす、パッと一口で食べられるものをいつも用意しておきます。

 今回は、熊本に出張したときに出会った「いきなりだんご」を紹介します。補食におすすめのレシピです。

熊本の郷土菓子「いきなりだんご」
熊本の郷土菓子「いきなりだんご」

 サツマイモの輪切りとあんこを、上新粉や薄力粉などで作ったもっちりした皮で包んで蒸した熊本県の郷土菓子です。とても美味しかったので作り方をざっくり聞きました。それぞれのお店や家庭で粉の材料や配分がちがい、オリジナリティーあふれたものであるらしく、自宅で粉や分量を変えて、自分なりのレシピを作ってみました。

 ラップで包んで蒸すので、食べるときに手が汚れず、持ち運びにも便利です。冷めると固くなりやすいので、ラップに包んだ状態でスープジャーに入れておくと、温かさを保ったまま食べられます。

食べるときに手が汚れず、持ち運びにも便利
食べるときに手が汚れず、持ち運びにも便利

 間もなく熊本地震から1年が経ちます。今、自分たちが食べたり、競技に打ち込める環境は、当たり前ではないことを子どもたちと一緒に考えながら、感謝して生活をしたいといつも思っています。熊本、応援しています。

<熊本の郷土菓子「いきなりだんご」>
調理時間:40分
材料(10個分)
白玉粉…100g
薄力粉…150~200g(生地の様子を見ながら加える)
水…180ml
サツマイモ(だんごに包めそうな太さのもの)…1本
あんこ(市販のもの)…適量

作り方
①白玉粉に水を加えて粉を完全に溶かす。
②①に薄力粉を少しずつ加えて混ぜながらまとめていく。生地がひとまとまりになり、手につかず、耳たぶ位の柔らかさになるまで混ぜる。
③サツマイモを2センチの厚さに10枚切り、皮をむいて水にさらす。

サツマイモを2センチの厚さに10枚切り、皮をむいて水にさらす。

④③の水分を拭き、あんこを適量のせる。

あんこを適量のせる

⑤②の生地を10等分し、丸く伸ばして④にかぶせて包む。
⑥⑤をラップでしっかり包んで、約20分蒸す。※蒸す時に水分が入らないよう、ラップでぴったり包む。

稲葉祐紀子(神奈川県藤沢市在住)

教員。
食事を通して、心身ともに家族の健康維持をサポートしたいと願うママ。子供たちが取り組む競技は、中学2年生の女子は剣道、ライフセービング、小学2年生の男子はサッカー、ライフセービング。