ママ特派員の原田とも恵さん(京都府木津川市)による、野菜が嫌いな子どもたちへの対処法の紹介です。
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 私が理事を務めているフットサルスクールの育成クラスの選手たちには、月に1回、「栄養ミーティング」を行い、食事の大切さを伝えています。

栄養ミーティング後の復習をしている選手たち
栄養ミーティング後の復習をしている選手たち

 人の身体は食べたもので作られているので、「何を食べるか」「いつ食べるか」「何を食べないか」…子どもたちがする毎日の選択が、将来を左右する大切なことなのだと話しています。その中で選手たちに話した「野菜を食べないといけない理由」を紹介します。

 野菜を食べない選手、苦手な選手は本当に多いです。普段、家で食べていないと親から離れる遠征で野菜を食べさせることは至難の業。我が家の三男もそうで、親としては好き嫌いなく育ってもらいたいと願っていますが、本当に難しい問題かもしれません。

 選手たちには、特にスポーツをする上で、野菜を食べないといけない理由として、以下のように伝えています。

 野菜に含まれるビタミン・ミネラルはエネルギーを効率よく使うために必要な栄養素。ご飯と一緒に食べると、どんどんエネルギーに変えてくれ、たくさん走れる身体になること。また、“疲労物質”といわれる乳酸もエネルギーに変えるので、疲れにくくなること。風邪もひきにくくなり、寒い季節でも身体を守ってくれるので、特に選手にはたくさん食べてもらいたいこと。

 これまでで一番効果があったと思われる言葉は「背が高くなりたいよねー」。選手たちもやはり、身長は気にするようで「食べる!食べる!」と良い反応をしていました。

 「栄養価の高い緑黄色野菜は特にたくさん食べてね」「葉物野菜の中には、カルシウムが多いものもあるよ」と、どんな栄養が含まれているかということも大事ですが、「背が高くなる」「たくさん走れる」といった具体的な言葉や目標を言ってあげるのが伝わりやすいようです。

 また、家でできる工夫としては、野菜を刻んでハンバーグなどに練り混んだり、フルーツと野菜を混ぜて飲みやすいスムージーにしたり、ホットケーキなどにすったニンジンを入れたりするのは簡単なのでオススメです。

 食べるのは選手本人なので、なりたい自分になるために、それをイメージさせるのが良いのかもしれません。継続することで心も身体も強くなり、パフォーマンスも向上できるようになると思います。トレーニングと同じで毎日の積み重ねが本当に大切です。

 食事の時に、野菜を食べる大切さを少しでも思い出して、一口からでも始めてもらえたらうれしいです。

原田とも恵(京都府木津川市)

スポーツ栄養コンディショニングアドバイザー、一般社団法人ガットフットサルスクール理事。
関西圏スポーツチームへのセミナー、栄養コーチングなど活動、現役Fリーガーの栄養コンサルティングも。
サッカー、フットサルを頑張る3兄弟(小学6年、3年、1年)の母。