アスリートにとって、練習はもちろんですが、毎日の食事も大切です。スポーツをしている分、エネルギーをしっかり取らなくてはなりません。

特に、ジュニアアスリートは成人より体が小さいとはいえ、成長のためのエネルギーが必要、つまり、体重あたりの必要エネルギー量が高くなります。体を作るタンパク質、骨の材料になるカルシウムも多く必要とするため、食事を練習同様、大切にしなければなりません。エネルギーや栄養が足りないと、女子選手では、初経が来ない、月経が遅れる、止まるなども起きてきます。

ここで改めて、ジュニアアスリートが食事で気をつけることを以下にまとめました。

①好き嫌いなく食べる

様々な食品に出会いましょう。子どもの頃の食生活は、大人になってからの食習慣につながります。嫌いなものは食べない、外食が中心、という食生活では偏食につながり、栄養素が偏る原因になります。食事の基本である「主食、主菜、副菜、牛乳・乳製品、果物」を揃え、バランスの良いメニューを目指しましょう。

②3食しっかり、朝食は欠食しない

朝食には、1日の活動のエネルギーを補給する、体を作る、睡眠の質を高める、便秘の予防など様々な役割があります。特に運動量の多いジュニアアスリートは、集中力の低下や体の材料が不足するため、体重が増えない、体が大きくならないなどの状況に陥ります。

③補食を積極的に利用する

ジュニアアスリートが体を大きくしたいなら、練習前後などに補食を活用しましょう。補食はただのおやつではなく、3食ではまかないきれない栄養素を補給するものです。ただし、おやつが食事になってはいけません。今、食べていい時なのか、そうでないかをしっかり考えて食べることが必要です。

アスリートは、活躍できる期間がとても短いものです。競技を追求するだけでなく、生涯スポーツを楽しく、愛するものになれば素敵ですね。

今回は「サツマイモとヨーグルトのサンドイッチ」です。糖質、タンパク質、ビタミンCもとれ、秋から冬の補食にぴったりです。

サツマイモはホクホクの金時いも、ねっとり系の紅はるか、シルクスイートなど、品種によって味わいも選べます。干し芋は切る手間がなく使いやすいので、補食にもどんどん活用してください。

管理栄養士・舘川美貴子