空前の筋トレ、タンパク質ブームです。最近は学生だけでなく、保護者の方からも「筋トレをしているのだけど…」と食事のポイントを聞かれることが多くなりました。体は引き締めたいですし、健康診断も気になりますね。

空腹でトレーニングはNG

質問してくる皆さんは「筋肉をつけるためにタンパク質をとらなくてはならないのでしっかり食べている」はできていますが、「空腹でトレーニングを行わない」はできていない傾向があります。体にエネルギーがゼロの状態、栄養が少ない状態では、どんなに良いトレーニングをしても筋肉はつきません。それどころか体は壊れていきます。

エネルギーが少ない状態でトレーニングを行うと、本来、筋肉の修復や筋肉の維持つ使われるタンパク質やエネルギーなど栄養素がトレーニングで使われてしまいます。また、糖質からのエネルギーが少なくなると、途中で集中力がなくなることもあります。空腹状態でのトレーニングは効率が悪いのです。

一方で、満腹状態や食事の直後は、ちょうど消化を促している状態のため、胃や腸に血液が必要となり、腹痛や消化不良を起こしやすくなります。空腹時だけでなく、満腹時もトレーニング効率が悪くなります。

トレーニングを行う上では、エネルギー補給は欠かせません。トレーニングを行う2~3時間前に食事をとるのがベターですが、放課後に練習があったり、仕事後にトレーニングを行ったりする場合は、トレーニング前にバナナなどのフルーツやゼリー状のドリンク、カステラなど、エネルギーを素早くとれる軽食をとると良いでしょう。

トレーニング後にはしっかりと食事をし、素早いリカバリーをはかりましょう。

今回はトレーニング後にオススメの「照り焼きチキンスティック」です。タンパク質源となる鶏肉に、ご飯もしっかりとって疲労回復に努めましょう。

管理栄養士・舘川美貴子