先日の小学生との栄養教室での一コマです。

「野菜は食べていますか?」
「赤、緑、黄色など色の濃い野菜の緑黄色野菜は食べていますか?」

子どもたちに確認していると

「赤はニンジン、トマト。緑はブロッコリー」
「黄色の野菜って何だろう? パプリカ?」

赤、緑の野菜の名前は出てきましたが、黄色の野菜はなかなか出てこないようです。

カロテン含有量で区別「緑黄色野菜」

さて、「緑黄色野菜」とはどのようなものか、改めて説明しておきましょう。

緑黄色野菜は、厚生労働省が定めた基準では、原則として可食部100gあたりのカロテン含有が600μg以上の野菜のことで、単に色の濃い野菜というわけではありません。ビタミンAやビタミンCなどの栄養価が高い野菜としても知られていますね。

緑黄色野菜には、あさつき、インゲン、オクラ、カボチャ、小松菜、チンゲン菜、トマト、ニラ、ニンジン、ピーマン、ブロッコリー、ホウレン草などがあります(トマトやピーマンは可食部100g当たりのカロテン含量が600µg未満ですが、食べる回数や量が多いため、緑黄色野菜に分類されています)。

緑黄色野菜に入らない野菜は、「淡色野菜(その他の野菜)」と言われ、カブ、カリフラワー、キャベツ、キュウリ、ゴボウ、大根、タマネギ、ナス、モヤシ、白菜、レタスなどがあります。「緑黄色野菜=良い野菜」とクローズアップされがちですが、「その他の野菜」にもビタミンC、カリウムなど、多くの栄養が含まれています。

小学生から、野菜にも興味を持って、色々な野菜を組み合わせて食べると良いですね。

今回は、黄色の野菜の代表であるカボチャを使った「カボチャと鶏肉のそぼろ煮」を紹介します。カボチャは糖質も多く含むので、試合前の食事にも使えます。これからの季節、おいしい副菜の一品として使えますね。

管理栄養士・舘川美貴子