フルーツサンドといえば、たっぷり生クリームが王道。しかし、大量の生クリームは脂肪が多く、エネルギーや脂質の過剰が考えられ、素早いリカバリー、減量や体重の維持を目的とするアスリートには好まれません。

 それでも「おいしいフルーツサンドが食べたい!」という時は、少し硬めのギリシャヨーグルトを用いると脂質を抑えられます。

 ギリシャヨーグルトは、ヨーグルトに「水切り」という工程を行い、余分な水分や乳清(ホエー)を省きます。これにより、タンパク質が増え、濃厚でクリーミーな食感となるのです。

 水切りをしている分、水分でベタベタすることなく、食パンに挟むことができます。普通のヨーグルトを水切りすることもできますが、時間がかかるので、早く食べたいときは、ギリシャヨーグルトを使うと手早く作れます。

フルーツヨーグルトサンド。今回はブルーベリーをメインにしています
フルーツヨーグルトサンド。今回はブルーベリーをメインにしています

 今回は糖質、ビタミンCをたっぷりと含んだフルーツを一緒に挟んだ「フルーツヨーグルトサンド」を紹介します。

 ブルーベリーは、ポリフェノールの一種のアントシアニンやビタミンC、Eが豊富に含まれています。アントシアニンは、ブルーベリーなどに含まれる濃い青紫色の色素。植物が紫外線から実を守るために生成されるもので、強い抗酸化力があり、活性酸素を除去する働きがあるといわれています。またビタミンC、Eにも強い抗酸化力があるので、日光にさらされることの多い選手たちにはおすすめです。糖質を豊富に含むバナナも入れています。

 果物を切って、ヨーグルトと一緒にパンにのせて挟むだけ。とても簡単なサンドイッチです。朝食を食べる時間がない場合や、練習後のリカバリーの補食などにぜひどうぞ。

 フルーツの代わりにフルーツグラノーラ、ドライフルーツを入れてアレンジするのもいいでしょう。

*【注意】*このサンドイッチは火を通しておらず、ナマ物のため、傷みが早く、常温保存できません。調理前には調理器具や手指の衛生をしっかり行い、なるべく早く食べましょう。手を洗うときには、せっけんを使って最低30秒かけて、指の間や手首も含めて丹念に洗うことが大切です。洗った後は清潔なタオルなどできちんと拭き取りましょう。