ここ数年、有名スポーツ選手がぜんそくを患いながら、好成績を出したというニュースをよく見かけませんか? 2002年~10年のオリンピック出場選手の中で最も多く見られた慢性疾患は、ぜんそくと気道過敏症だったという報告があります。国立スポーツ科学センター(JISS)の調査では、日本のオリンピック強化指定選手の4.5%がぜんそくだったと報告されています。

 14年の厚生労働省の調査では、0~19歳のぜんそく患者数は全体の38%と高い割合になっています。中学生のぜんそく患者数の推移を見てみると、01年度は1.33%の罹患率だったのに対し、16年度は2.30%と、食物アレルギー同様に増加傾向にあります。ぜんそくもアレルギー疾患の仲間であるため、食物アレルギーに加えて発症する人もいます。

運動が引き起こすアレルギーも

 運動をきっかけにぜんそくになる特殊なアレルギーもあるので、2つ紹介します。

①食物依存性運動誘発アナフィラキシー

 特定の食物を摂取した後に運動したことで発症する食物アレルギー。症状としては、蕁麻疹(じんましん)、赤みなどの皮膚症状、ぜんそく、咳、呼吸困難などがあります。

 これはアレルゲンとなる食べものの摂取後、2時間以内に激しい運動をすると起きるため、原因食物を食べた後は、運動するまで2時間以上(できれば4時間以上)あけるよう注意する必要があります。原因食物の大半が、小麦とエビやカニなどの甲殻類です。食物アレルギーをもつ選手は、十分に注意しましょう。

②運動性誘発ぜんそく

 激しい運動をした後に発症するぜんそく発作で、主に、ぜんそく疾患患者が発症します。アレルゲンだけでは発症せず、運動のみが唯一の引き金という見方もあります。メカニズムとしては、運動によって気管支粘膜からの水分蒸発の刺激により、アレルギ-物質が産生され、気道が収縮することによって起こります。

 運動性誘発ぜんそくをはじめ、ぜんそくの悪化や発症を予防するためにはビタミンCが有効だといわれています。気道の炎症を改善する可能性があるためではないかと考えられており、イスラエルの研究チームはビタミンCは気道の炎症を抑えるためにも有効で、花粉症対策と同様に抗酸化力の高い、色の濃い野菜を積極的に摂取することをすすめています。

気管を刺激する調味料は控える

 一方で、ぜんそく患者が使用を控えた方が良い食品としては、コショウや唐辛子などの調味料です。これらは気管を刺激するため、多く使用するタイ料理や中華料理を食べる時には気をつけておきましょう。

野菜たっぷり塩麹焼きそば

 今回紹介する料理は、ビタミンCがたっぷり含まれる「野菜たっぷり塩麹焼きそば」です。疲労回復効果の高いビタミンB群やビタミンCが豊富な豆苗を使用しています。

 豆苗は、「豆」と「緑黄色野菜」の両方の栄養を併せ持つ栄養価の高い野菜です。骨代謝に関係のあるビタミンKが極めて多く含まれています。骨強化というと、カルシウムやビタミンDが有名ですが、ビタミンKは骨にカルシウムを沈着させ、カルシウムが溶け出すのを防ぐ、骨量増加の作用があります。

 焼きそばといえば、ソース焼きそばが主流ですが、夏はさっぱりと野菜たっぷりの塩焼きそばで、夏バテを乗り切りましょう。

【注】ビタミンCを積極的に摂ることで、確実にぜんそくを防ぐわけではありません。治療中の方は、主治医の適切な治療を受けて、指示に従ってください。また、運動後にぜんそくのような症状がある場合や呼吸に違和感を感じる際には、医療機関を受診しましょう。