新しい環境に入り、初めて対戦するチームや相手と練習や試合をするときは、誰でも緊張すると思います。しかし、落ち着かない状態ではいつも通りの力を発揮できません。そのようなときは、まずはいつものルーチンとして、生活時間(睡眠、食事、練習)を一定にすることを意識しましょう。

食事内容は、練習メニューや時間、強度によって変えていくものですが、食事の量やとるタイミング、内容を考える時間が足りず、「結局何もできなかった」とならないように、優先順位をつけて実施しましょう。

例えば
ご飯(白飯)はいつもと同じ量を食べる
食事時間を一定にするために、起床・睡眠時間に注意する
練習前後の補食をいつも通り準備する

といったように、「いつも通り」にするためには、普段の自分の食べる量や時間、内容を理解しておく必要があります。それをやった上で、「これだけは新しい環境でも実施しよう」ということを決めていきましょう。

また、慣れない環境では緊張し、消化吸収能力も影響されることがあります。食べ慣れたものを食べる、水分をこまめにとり、トイレの時間もいつも通り、脱水していないかどうか、体重を確認することも大切です。

一方で、普段から様々な経験を積んでおくことも大切です。初めて食べる食材や調味料、料理方法などにも挑戦していきましょう。そんな経験を重ねて、食べ慣れたものを増やしたり、体調がいつもと違うときにケアする方法をいくつも持っておいたりすると良いでしょう。

今回は、香辛料の「八角(ハッカク)」を使った丼「豚肉とタケノコの八角煮ごはん」を紹介します。

八角とは、中国原産の「トウシキミ」という木の果実を乾燥させたもので、星のような形をしているため「八角」と呼ばれます。甘く華やかな香りが特徴で、甘辛い豚肉やタケノコと合わせると、エキゾチックな風味でご飯すすみます。ご飯にかけずに、そのままおかずとしても食べられます。

八角は中華料理や台湾料理の風味付けによく使われるため、知らずに口にしていることも多いと思いますが、ご家庭でもスパイスを話題にして、食べ慣れた味も増やしていきましょう。

管理栄養士:田澤梓