脳神経の発育は7~8歳がピークと言われていて、トレーニングにおいては身長が急に伸びる前に総合的な体力づくりを中心に行うことが望ましいとされています。

脳や神経の発達には味覚や嗅覚などの五感を刺激することも大切です。「朝食が食べられない」「練習で疲れて食事がとれていない」といった場合、食事の見た目や香りなどを工夫すると食べられることがあります。

おにぎりを小さく握って見た目の量を減らす、ゴマ油や焼き肉のたれなど選手が好きな調味料の香りを活用するのも一例です。食事がのどを通らないときは、卵豆腐やヨーグルト、野菜ジュース、スープ、汁物など食べるのに時間のかからないものを選ぶのもおすすめです。また料理を手伝う、珍しい食材を使ってみるなど様々な食体験を重ねることから、食事に興味をもってくれる場合もあります。

今回は、生の水菜を使った「水菜のサラダピザ」を紹介します。通常、ピザ生地はイーストと強力粉を使って発酵させて作りますが、手早く作るために、ベーキングパウダーと薄力粉を使いました。

ピザ生地を丸めたり伸ばしたりは子どもも楽しんでやれると思いますし、意外に簡単に作れ、五感の刺激にも役立ちます。今回は、焼き上がった生地に水菜をトッピングさせていますが、生地に練り込んで焼いてもいいでしょう。ぜひ、チャレンジしてみてください。

参考文献:柴崎真木著 食べて速くなる!スイマーの栄養と食事 ベースボール・マガジン社 2022

管理栄養士・田澤梓