「牛乳の代わりに豆乳を飲んでいます」と話している選手がいました。

牛乳と豆乳は見た目が似ているので、同じ栄養素が入っているように感じるのかもしれませんが、原料が違います。何の栄養素が摂れて、何が摂れていないかを把握しておく必要があります。

牛乳と豆乳の栄養成分値を比較してみましょう。

牛乳100cc
 エネルギー67kcal、タンパク質3.3g、脂質3.8g、炭水化物4.8g、カルシウム110㎎鉄0㎎
豆乳100cc
  エネルギー64kcal、タンパク質3.2g、脂質3.6g、炭水化物4.8g、カルシウム31㎎鉄1.2㎎

牛乳も豆乳もタンパク質は同じくらいの量ですが、カルシウムは牛乳に多く含まれる一方、豆乳には少ししか入っていません。牛乳が飲めず、豆乳を飲んでいる場合、カルシウムの摂取量が足りなくなるので、他の食品から補う必要があります。

また、鉄は牛乳に含まれていませんが、豆乳には多く含まれています。豆製品を摂取する機会が少ないと、鉄の摂取不足になりやすいので、豆乳や豆腐、納豆などの豆製品も1日1回は摂取するように心がけてください。

今回は「ホウレン草のシラス入り白あえ」を紹介します。シラスでカルシウム、豆腐とホウレン草で鉄が摂れます。牛乳、豆乳で足りないものを補給できる副菜レシピです。

管理栄養士・田澤梓