東京五輪(23日開幕)に出場する米国代表3選手の食生活や食のこだわりを紹介します。

体操女子 ミカイラ・スキナー(24)

世界選手権で3度優勝しながら2016年リオデジャネイロ五輪では補欠選手だったスキナーは東京五輪では代表の座を勝ち取り、「今が最高潮だと感じている」とメダル獲得への意欲を見せています。「最も重要なのは水分補給」と語り、トレーニング時は32オンス(約0.94リットル)の水を飲み、食事は可能な限りタンパク質の多いものを選択しているようです。

2019年度米ユタ大体操チームの名鑑の表紙を飾るミカイラ・スキナー
2019年度米ユタ大体操チームの名鑑の表紙を飾るミカイラ・スキナー

また、体型維持のため摂取カロリー量を制限する選手が多い体操競技の中で、「以前は好きなものを食べていた」と話すスキナーですが、五輪を前に平日はグルテンフリーの食生活に変更。カロリーに固執はしていないものの、大好きなハンバーガーやフライドポテト、アイスクリームも封印してベストのコンデョションを目指しています。

自転車・BMX アリーズ・ポスト(30)

リオ五輪で銀メダルを獲得し、今大会が3度目の五輪出場となるポストの1日は、コップ一杯の水とコーヒーから始まります。「トレーニングに欠かせないのは水分補給」と語り、プロテインシェイクや夕食時の炭酸水なども合わせて、水分摂取は1日におよそ1.9Lを目標にしているようです。

食事は1日3食を欠かさず、朝食は卵とトーストかオートミールにスムージー、昼食はサンドイッチ、夕食は肉とポテトに2種類の野菜が定番メニューです。トレーニングの前後はプロテインシェイクにバナナやプロテインバーで栄養補給。運動量が多いだけに、「摂取するカロリー量を厳密に計算することはせず、タンパク質を積極的に食べることを心がけている」というスタイル。過去の五輪では「試合前は胃がむかつかないよう気をつけながら選手村で人気のオムレツの列に並び、大会中は世界各国の様々な料理を食べるのが楽しみだった」と明かしていました。

スポーツクライミング カイラ・コンディ(25)

今五輪で採用されたスポーツクライミング代表に選ばれ、世界中から注目されるコンディは、過去の遠征で日本を訪れた際には「練習の合間にコンビニで梅おにぎりを購入して食べていた」と明かすなど“日本通”としても知られています。競技を始める前の8歳からベジタリアンで、夕食の定番は米か麺に野菜。料理が好きで、ソースにはこだわっているというが、昼食は残り物を食べることも多いと話します。

トレーニングの前には「栄養補給としてのスナックも欠かせない」とし、今大会にもお気に入りのプロテインバーやチョコレートを持参していくようです。

【ロサンゼルス=千歳香奈子通信員】