母の日の試合で活躍を見せた楽天早川隆久、松井裕樹、巨人岡本和真らも、母への感謝の思いを語りました。

夕食前ノック打ってくれた母へ「ありがとう」の4勝

<日本ハム3-6楽天>◇9日◇札幌ドーム

夢のマウンドで、恩返しができた。楽天ドラフト1位の早川隆久投手(22)が、母の日にハーラートップタイの4勝目を挙げた。5回2失点で日本ハムから3戦3勝。新人離れした堂々たるマウンドさばきで「母の日なので頑張りました」と胸を張った。

日本ハム対楽天 5回を投げ終え笑顔でベンチに戻る早川(撮影・黒川智章)

母は厳しかった。小学校低学年の頃、自宅近くで壁当てをしていると、夕食準備前の母優子さんがノックを打ってくれた。だけど、なかなかうまく捕れない。不機嫌なそぶりを見せると「そんなにふてくされてやるなら野球をやめなさい」と叱られた。「僕も夢がいろいろ変わって、将来と現実を見て教員も目指しました。それでも憧れのプロ野球選手になれたのは、お母さんから学んだ努力の大切さ、人としての生き方があるから。ひねくれていたものを真っすぐにしてくれました」と今は力強く言える。

日本ハム対楽天 楽天先発の早川(撮影・黒川智章)

恩は返しきれない。初任給では2人の姉と相談して、両親に腕時計をプレゼント。初勝利後は千葉の実家へ。1球ずつシールの貼られたクリアケースに入れ、大事に飾られている記念球のコレクションを、1つ増やした。母の日前日には、映画「となりのトトロ」のキャラクターがデザインされた植木鉢を贈った。「今では気にしいで、自分のことが心配なのかな」とこまめに連絡をくれる母の思いに、照れ笑いも見せる。

毎週日曜に、テレビ越しに晴れ姿を届ける。でも、こんな日だから、こっぱずかしくても、伝えたい思いもある。「こんなクソガキですけど『ありがとう』という感謝の気持ちと『よろしく』という言葉を伝えたいです。直接は絶対に言えないですけど(笑い)」。【桑原幹久】

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