プロ14年目を迎えたソフトバンク岩崎翔投手(31)が球速160キロ到達を目標に肉体改造に励んでいる。7日からスタートした沖縄・石垣島での自主トレでは1日5食の「食育」に加え、ウエートトレを中心にビルドアップに汗を流している。13日、電話取材に応じた岩崎は力強く「完全復活」を誓った。

ソフトバンク岩崎翔(2020年10月27日)

例年以上に日差しの弱い南国・石垣島だが、岩崎の気持ちは熱く燃えている。 「工藤監督からは『球速160キロを目指せ』と言われている。いきなり160キロは難しいかもしれませんが、自己最速を超える158キロは投げたい」

昨年暮れに工藤監督から与えられた課題は週4日のウエートトレーニング。重量160キロのバーベルを担いでのスクワットでも10回は楽にこなせるまでになった。「195キロでも、何度か上げられるようになったけど。まだまだですね」。

昨シーズン終了時は86キロだった体重も6キロ増え、92キロまで増量した。1日5食は1食分の量を少なめにしながらもカロリー配分を考え、胃袋に詰め込んでいる。

「8回の男」として72試合に登板した17年には自己最速の156キロをマーク。右肘の故障で2年間は苦しい日々を送ったが、昨シーズンは17試合に登板。球速も最速154キロを出した。特にシーズン後半は190センチの長身を生かした上から投げ下ろす投球フォームに修正し、大きな手応えをつかんだ。「モイネロや千賀も体が大きくなって球速も上がった。僕も今季は6回や7回じゃなく、8回とか投げられるようにしたい」。

ブルペンで投げ込むソフトバンク馬原(左)と岩崎翔(2009年1月29日)

もちろん、「球速アップ」だけが目的ではない。「去年のシーズン終わりころから、いい感触をつかんだので、今はトレーニングが楽しい」。石垣島では専属トレーナーでホークスOBの馬原孝浩氏(39)とともに「肉体強化」のメニューに取り組んでいる。

昨年のシリーズでは巨人を圧倒したホークス中継ぎ陣。さらにビルドアップした岩崎が「セットアップの柱」として最強ブルペン陣を構築する。【佐竹英治】

(2021年1月14日、ニッカンスポーツ・コム掲載)