浜松湖北(静岡)の北沢勇都投手(3年)が18日、関甲新学生野球リーグの山梨学院大にスポーツ推薦で合格した。今秋ドラフトで指名漏れしたが、大学4年間で力をつけ、再びプロ入りを目指すことを誓った。

山梨学院大に合格し、笑顔の浜松湖北・北沢
山梨学院大に合格し、笑顔の浜松湖北・北沢

プロ注目投手として今夏の県大会に臨んだが、今年2月に発症した腰椎分離症の影響で不本意な投球に終わった。9月にはプロ志望高校生合同練習会に参加するも、打者5人に投じて被安打2と力を発揮できず。自身の名前が呼ばれなかった10月のドラフト会議を「悔しかったが、大学で頑張ろうと、良い切り替えになった」と振り返る。

夏以降は浜松湖北高の現役部員と同じ練習メニューをこなしながら、体づくりも並行して行っている。筋力トレーニングとともに食トレにも励み、毎日の夕食時に丼大盛の白米を食べている。現在の体重は66キロと細身だが「これを続けていけば体は大きくなると思う。大学でも継続していきたい」と意気込む。

米大リーグ・マリナーズの菊池雄星投手(29)に憧れを持ち、投球時の肩の使い方などを参考にしている。自身も“メジャー級”の投手への成長を目指しつつ「チームを神宮に導いて、またプロ入りに挑戦したい」と目を輝かせた。 【河合萌彦】

◆北沢勇都(きたざわ・ゆうと)2002年(平14)11月30日、静岡・浜松市生まれ。小1から引佐ファイターズで野球を始めた。引佐南部中を経て高校では1年秋からメンバー入り。直球の最速は135キロ。左投げ左打ち。188センチ、66キロ。血液型O。家族は両親と兄。

(2020年12月19日、ニッカンスポーツ・コム掲載)