<2021年グルメ・トレンド予想(上)>

オーガニックを中心とするアメリカの自然派食品スーパー大手「ホールフーズ」が、毎年恒例の2021年のグルメ・トレンド大予想を発表しました。新型コロナウイルス感染症の影響で、より健康に気を配る人が増える中、来年ブレークしそうなフード&ドリンクもコロナ禍を意識したものが多くなっています。前編では、コロナの影響を反映した食品を紹介します。

ウェルビーイングをもたらすもの

ウェルビーイングとは、身体的、精神的、社会的に良好な状態のこと。幸福という意味でも使われますが、これを提供してくれる食品がトレンドになると予想しています。コロナ禍で、人々の意識が免疫力アップに目が向いているため、肉体的にも精神的にも健康で幸福を感じられる食材がキーワードになるとしています。

様々な種類のキノコ

抗酸化作用を持つ「ビタミンC」、ユニーク形状の柑橘系フルーツ「ブッダハンド(仏手柑)」や腸内環境を整えて免疫シスエムを改善する「プロバイオティックス」、新型コロナウイルス感染症の予防に効果があると言われるビタミンDを含む「キノコ」、不安や肉体疲労などのストレスへの抵抗能力を高める働きがある天然ハーブ「アダプトゲン」、デトックスや抗菌効果があるといわれる「コンブチャ」などが注目されています。

コンブチャ

充実した毎朝の朝食

コロナ禍で在宅ワークになったり、外出自粛で巣ごもり時間が増えたりする中、これまでのように週末だけ手の込んだ朝食を作るのではなく、毎朝しっかりと食べる人が増えています。

フェイク卵

1日の始まりとなる朝食の内容にも気を配る人が増える中、より手軽でおいしく栄養を補給できる画期的な商品がトレンドになると予想。プロテイン(タンパク質)入りパンケーキミックスや緑豆からできた植物性のフェイク卵、植物性ソーセージ、グルテンフリーのケトジェニックパンケーキなどが挙げられています。

プロテイン入りのパンケーキミックス

基本の温かい料理

料理をする人も増えたことで、パスタやスープなど、家で作れる温かい料理も人気です。

ハート・オブ・パームのパスタ

自炊に飽きないように、ハート・オブ・パーム(ヤシの芽の内側部分からとれる野菜)で作られたパスタやアップルウッドの燻製塩、植物性肉のビーガン(完全菜食主義)スープなどユニークな食材や調味料を使った料理が流行すると予想しています。チャイマサラやストロベリーローズのフレーバー酢なども注目されそうです。

ストロベリーローズ(右)とメイヤーレモンハニーの酢

マグカップを飛び出したコーヒー

おうち時間が増え、自宅でコーヒータイムを楽しむ機会が増えた人も多いと思いますが、来年はコーヒーそのものの味わい方が大きく進化していきそうだと予想。マグカップでコーヒーを飲むだけの時代は終わり、ヨーグルトやグラノーラ、スナックバー、スムージーにアルコールまで様々な食品でコーヒーのフレーバーを楽しめるようになるとしています。

ビーガン向けコーヒーシェイク

アルコール入りコンブチャ

コロナ禍でストレスを抱える人が増えたことでアルコールの需要が高まったとも言われていますが、よりヘルシーにお酒を楽しむのが今後のスタイルにもなりそうです。

アルコール入りのコンブチャ

発酵飲料コンブチャは、数年前から健康や美容に良いとミランダ・カーらハリウッドセレブも愛飲していますが、発酵によるアルコール生成を利用してお酒として楽しめるハード・コンブチャが話題になりそうです。生きたプロバイオティックスを摂取でき、グルテンフリーで免疫力アップの効果も期待できることから、ジンジャーやグレープフルーツなど様々なフレーバーのハード・コンブチャが登場しています。

【ロサンゼルス=千歳香奈子通信員】