母特製のカレーパワーで、開幕1軍を目指す。オリックスからドラフト3位指名を受けた明石商・来田涼斗外野手(18)が3日、神戸市内のホテルで仮契約を交わした。契約金5000万円、年俸500万円で、背番号は38に決まった。

オリックスと仮契約を結んだ明石商・来田涼斗は福良GM(右)に帽子をかぶせてもらいガッツポーズ。左は乾スカウト(撮影・真柴健)
オリックスと仮契約を結んだ明石商・来田涼斗は福良GM(右)に帽子をかぶせてもらいガッツポーズ。左は乾スカウト(撮影・真柴健)

「高校から、3拍子のそろった選手を目指してきた。さらに上の世界でも上を目指して、将来的にはトリプルスリーを狙いたい。そう簡単ではないと思いますけど、2、3年後とは言わず、開幕1軍を目指したい。最終的には吉田正尚選手のような球界を代表する選手になりたい」。

高校通算34本塁打を誇り、50メートル5秒8の俊足を持つ男は、スケールの大きな目標を掲げた。球団の高卒新人野手が開幕スタメンとなれば11年の駿太以来。10年ぶりの快挙を狙う。

甘いフェースとは裏腹に、ピリ辛カレーが大好物の18歳だ。「高校1年生のときに体重を増やすのに苦労した。カレーは飲み物と聞いて…その通りでした! 1食でどんぶり3杯。冬が明けると74キロから82キロに」。“毎食カレー”で8キロ増に成功。天敵は、じゃがいもで「(母に)『抜いて』とお願いしていました。タマネギが好き。大量に入れてと。(吉田正にも)持っていきます! 」と笑った。母・理絵さん(46)によれば、「朝、昼、晩と続いても食べられる。弁当の(保温)ジャーに入れても持って。たくさんつくるのでルーは2箱、タマネギ10個。炒めてカレーの上にまだ乗せてました」とのことだ。

オリックスと仮契約を行った明石商・来田涼斗は色紙に「開幕一軍」と記す(球団提供)
オリックスと仮契約を行った明石商・来田涼斗は色紙に「開幕一軍」と記す(球団提供)

父・年正さん(51)へのプレゼントは「体形のことも考えて、ライザップとか? それは冗談ですけど(笑い)。車をプレゼントしたい。クラウンかレクサスで考えてます」と太っ腹宣言だ。「契約金は親に全部預けます。家のリフォームも考えないと」。スパイスを効かせた来田が、オリの外野陣に刺激を与える。【真柴健】

オリックス福良GM 「脚力もあり、ポテンシャルも高い。中心選手になってくれる期待はしている。走攻守3拍子そろった看板選手になってくれたら」。

オリックス乾スカウト(来田を小学生の頃から知る)「打席に入ると注目を浴びる選手。そういう星の下に生まれたのかなと。バッター主導の雰囲気が小学生の頃からあった」。

(2020年12月3日、ニッカンスポーツ・コム掲載)