西武からドラフト1位指名された桐蔭横浜大・渡部(わたなべ)健人内野手(21)が27日、同校グラウンドで練習を行い、珍回答連発の爆笑会見の裏側を明かした。

西武1位の桐蔭横浜大・渡部は自らの記事が大きく掲載された本紙を手に指名された時と同じようにびっくりした表情を見せる(撮影・小沢裕)
西武1位の桐蔭横浜大・渡部は自らの記事が大きく掲載された本紙を手に指名された時と同じようにびっくりした表情を見せる(撮影・小沢裕)

112キロの巨漢で強打の右打者。野球に打ち込む際の真面目さとは打って変わり、26日に行われた会見では天然な一面を見せた。隣に座った斎藤博久監督(54)への言葉を求められると「特にないです」。斎藤監督に「こういうときには『4年間ありがとうございました』っていうんだよ」と耳打ちされると「『ここまで育ててくれてありがとう』という気持ちです」。「ありがとう」とまさかのため口に、見学していた4年生からツッコミが飛んだ。終始、渡部の温かい人柄がにじみ出た。

西武1位の桐蔭横浜大・渡部は自らの記事が大きく掲載された本紙を手に指名された時と同じようにびっくりした表情を見せる(撮影・小沢裕)
西武1位の桐蔭横浜大・渡部は自らの記事が大きく掲載された本紙を手に指名された時と同じようにびっくりした表情を見せる(撮影・小沢裕)

渡部は「頭が真っ白になってました。こんな経験は人生で初めてです」と振り返り、会見時の映像には「恥ずかしくて見てられないっす」と顔を赤らめた。

この日の朝に受信したメッセージの数は114件。渡部が覚えてないという人からも届いたが、「そうやっていろんな人に喜んでもらえるのはうれしいです」。

指名から一夜が明け室内練習場でティー打撃に臨む西武1位の桐蔭横浜大・渡部(撮影・小沢裕)
指名から一夜が明け室内練習場でティー打撃に臨む西武1位の桐蔭横浜大・渡部(撮影・小沢裕)

会見後の帰り道には「すき家」の牛丼特盛りでエネルギーを補給。「ご飯に関しては冒険できないんです」と「チーズ牛丼」への挑戦は断念した。魅力的なキャラクターの巨漢スラッガー。プレー以外でも、注目を集めそうだ。

(2020年10月28日付、日刊スポーツ紙面掲載)