塩分の摂りすぎは高血圧症などさまざまな病気のリスクを高めます。特に日本人は食塩摂取量が多いとされるため注意が必要ですが、「海藻」を食べることで、摂りすぎた塩分を“摂らなかったこと”にできるかも!?

海藻を1日に1回、朝・昼・夕のいずれかの食事で、かつ献立の一番最初に摂取したときに、1日に摂る食塩の体内吸収を抑える働きが期待されるとの研究結果を海藻メーカー「カネリョウ海藻」が発表しました。

食塩の摂取量を1日1g減らすだけで、収縮期血圧(上の血圧)が1mmHg下がり、心筋梗塞や脳卒中の発症リスクを減らすことができると言われています。これまでに、海藻由来成分(アルギン酸)がナトリウムの排泄を促進するという報告はありましたが、今回同社は、研究されていなかった「メカブ」および「モズク」の生食による食塩吸収抑制作用のヒト介入試験を実施しました。

被験者は、公募した健康成人女性90人(34~60歳、年齢 48.6±5.4歳)。試験の方法は、普段の食事の中に、1週間毎日1日1回、朝・昼・夕のいずれかの食事で、かつ献立の中で一番最初に、メカブ35g(食塩相当量0.2g、食物繊維量0.93g)またはモズク40g(食塩相当量0.2g、食物繊維量0.93g)を食べてもらうというもの。被験者90人をメカブ摂取群(29人)、モズク摂取群(28人)、海藻非摂取群(30人)の3群に分けて行い、試験を完遂したのは87人でした。試験の前後で早朝尿を採取し、検査キットを用いて1日の推定食塩摂取量を算出しました。

1日あたりの食塩摂取量が中央値(8.56g)以上を超える被験者を抽出して解析したところ、試験前後で、1日の推定食塩摂取量がメカブ摂取群(16人)で平均0.7g減、モズク摂取群(14人)で平均1.2g減と、有意に減少しました。なお、海藻を食べない海藻非摂取群では、試験の前後で1日の推定食塩摂取量に有意な差はありませんでした。

カネリョウ海藻調べ

日本人の成人1日あたりの食塩摂取量は平均10.1g(男性:11.0g、女性:9.3g)で、厚生労働省の定める目標値(男性:7.5g以下、女性:6.5g以下)を大きく上回っています。日頃から減塩を心がけるとともに、メカブやモズクを取り入れることも効果がありそうです。

カネリョウ海藻調べ