楽天弓削隼人投手(26)が「おうち時間」で“違いの分かる男”へ1歩近づいた。

16日、楽天生命パークでの自主練習後にオンライン取材に対応。3月30日から5月7日まで続いた活動休止中は自宅で趣味のコーヒーにこだわっていたことを明かし「基本的にずっと入れていました。だいぶ入れ方がうまくなってきました」。日大時代の友人の影響ではまり、練習後には毎回2、3杯を口にする。「1秒単位でずれると味に影響する。量や時間の感覚がだいぶつかめてきました」と細部へのこだわりを深めた。

自主練習でキャッチボールを行う楽天弓削隼人(球団提供)
自主練習でキャッチボールを行う楽天弓削隼人(球団提供)

この日は8日の自主練習再開後初となる、座った捕手へのブルペン投球を行い53球。「ちょっと浮いたりコントロールが定まらないところもあったんですけど、出力自体はそんなに落ちてなかった。微調整で何とかなるかなという感じ」と好感触を得た。球団施設閉鎖中は自宅でのトレーニング環境を整えた。「スポーツ店でバランスボールやスライドボードを買いました」と限られた中でも工夫をこらし、ブランクの影響を最小限にとどめた。

日本人左腕では現役最長身の身長193センチを誇る2年目はオープン戦で3試合に登板し12回を3失点、防御率2・25とアピール。「自粛を受けてリセットという形だと自分は受け取っている。しっかりアピールして先発でできるように頑張りたい」と先発ローテ入りへ意気込んだ。

自主練習で笑顔を見せる楽天弓削隼人(球団提供)
自主練習で笑顔を見せる楽天弓削隼人(球団提供)

(2020年5月16日、ニッカンスポーツ・コム掲載)