新型コロナウイルス感染拡大防止のため続く休校期間中、オンラインを使って部活動を行うチームが増えている。神奈川県立市ケ尾高(横浜市青葉区)の野球部もその1つ。このたび、電話取材で状況を教えてもらった。

現在は自宅で自主練習と家庭学習に励む市ケ尾の3年生部員

2カ月以上グラウンドでの活動ができない状態だが、選手たちは校内で導入しているオンラインシステムを使ってミーティングを実施。自主練習を確認し合い、励まし合いながら、モチベーションアップにつなげている。4月29日には野球部公式ツイッターも開設し、まだ出会えていない新入生に「部員募集」をアピール。菅澤悠監督(33)が選手と一緒になって、新しい部活の形を模索している。

市ケ尾の2年生部員

自主トレ動画確認、新しい部活の形を模索

「野球ができず精神的に落ち込んでいる中、何かできないかと思っていたところ、3年生が中心になってオンラインミーティングを引っ張るようになっていった」と菅澤監督。送られてくるトレーニングや素振りの動画に選手たちの自主性を感じ、驚かされているという。

自由になった時間に自分で手料理を作る選手も増えたという。「料理にハマる選手が日に日に増えているのが意外でした。作ったものをオンラインで発表し合っているのですが、力作ばかり。『仲間に負けたくない!』という思いは、野球と同じように料理にもあるのかもしれませんね」と菅澤監督は笑った。

オンラインで共有された選手が作った料理

たこ焼き器で作ったシウマイや本格パスタなど、選手たちの料理の幅が広がっている。

見た目にもこだわって作っている様子が見られる

話題の「ダルゴナコーヒー」に挑戦も

SNSで話題の「ダルゴナコーヒー」に挑戦したのは、3番を打つ三木一真外野手(3年)だ。ミーティングで「今、家でどんなことをしていますか?」というテーマが挙がった時、「これは面白そうだな」とYouTubeで作り方を調べて作ったという。

三木外野手が挑戦したダルゴナコーヒー

牛乳の上に泡状のコーヒーが乗った「高級なコーヒー牛乳」(三木)。少ない材料で低予算。予想以上にうまくできたため、家族にもふるまった。「(泡を作る)ミキサーがなかったので、プロテインシェイカーに入れて何回も振ったらできた。他の部員がおすすめの本やトレーニング動画を報告している中、ダルゴナコーヒーは僕だけでした」。今は縄跳びの三重跳びに挑戦中。20回できるようになったら、仲間に動画で報告しようと思っている。

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