<とっておきメモ>

球界最年長の阪神福留孝介外野手が26日、43歳の誕生日を迎え、チームメートからサプライズで祝福された。 甲子園での自主練習前にグラウンドで待ち受けた後輩や球団スタッフらがお祝い。坂本誠志郎捕手(26)からはお手製のバースデーケーキをプレゼントされた。

43歳の誕生日を迎えナインから送られたケーキを手に笑顔を見せる福留孝介(球団提供)
43歳の誕生日を迎えナインから送られたケーキを手に笑顔を見せる福留孝介(球団提供)

2月の沖縄キャンプ中に食事について、福留選手に話を聞いて驚いた。「朝とかは食べるよ。ちゃんとね。夜はあんまりご飯粒は食べない」。「えっ!? ご飯粒? おすし屋さんに行ってもですか? 」と、とぼけた質問を繰り返していると「やっぱり自分の身体のことも少しずつ知っておかないといけない」とサラリと返された。

逆に暑さが増し、食欲が減退する夏場は、食事量をと減らさないことを意識するという。昨年は太らない体質のルーキー近本に「ビールを少しでも飲んでから食事をすれば、食事量も減らない」とアドバイスしていた。自宅の食卓には低カロリー高タンパクでさまざまな栄養素を含む魚の刺し身は必ず並ぶ。

40代といえば一般的なサラリーマンはおなか周りが気になるお年頃ではないか。ひと昔前のプロ野球選手でも大ベテランと言えば、おなかぽっこりのイメージがあった。だが、43歳になった福留選手を見ているとまったく違う。グラウンドの外でも、やはり意識は高い。球界最年長でも第一線でプレーできる理由。食事だけでもその一端が分かる。【阪神担当=桝井聡】

(2020年4月26日、ニッカンスポーツ・コム掲載)