食事、困ってませんか? 緊急事態宣言に、外出自粛の要請が続く日々。アスリートも自炊を考える人が出てきています。

料理を作る松本
料理を作る松本

そこで、サッカー界屈指の料理男子、JFL高知ユナイテッドのMF松本翔(28)が自炊ビギナー向けのお勧めレシピを紹介します。Jリーガーとして14年にはアスリート・フードマイスターの資格も取得し、SNSでもオリジナルレシピが人気の「#松本食堂」は、アスリートでなくてもお勧めです。【取材・構成=阿部健吾】

プロ生活10年、筋肉系のケガなし

まず始めに、僕が自炊をしたいなと思っても、ひっかかった経験があります。それは準備、洗い物などの片付けの大変さが先に立ってしまうこと。栄養士の方にレシピを教わり、いざと思っても、気持ちが入らない。ですので、これから紹介するレシピは、なるべく調理器具なども簡単にし、しかも飽きがこないでまねしやいことを考えてます。

僕自身が現役選手で、練習を終えて帰ってきて、疲れてるのに料理をするのはつらい。それはよく分かります。そこにも配慮します。素材を生かした作り置きで、食事ごとに調味料などでアレンジできるような品もそろえました。1人暮らしなら、1人分作るより、大量に作って、なおかつ飽きない変化が楽しめれば。

もちろんアスリートならではの栄養にも気を使っています。ただし、良い意味で緩いバランスを心がけてます。「ササミしか食べない」みたいなストイックな生活では続かない人もいます。脂身を赤身にするなど、ベースの部分で工夫はしていますが、あくまで「一般人向け+α」が基本。それで栄養もしっかり取れるように考えてます。

試合中の松本
試合中の松本

僕も寮生活だった横浜時代から13年に愛媛に移り、いきなり自炊をしないといけなくなりました。しかし、やってみたら楽しい。資本の体のために栄養学の実戦勉強にもなります。幸い、プロサッカー選手になってから10年、筋肉系のケガはありません。なかなか食事との関係は証明しにくいのですが、そこにつながっていたらうれしいですね。

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