日本相撲協会は24日、春場所(3月8日初日、エディオンアリーナ大阪)の新番付を発表した。

琴ノ若(22=佐渡ケ嶽)が新入幕を果たし、史上9組目の親子幕内となった。元横綱琴桜の孫で、師匠である佐渡ケ嶽親方(元関脇琴ノ若)の長男。

大阪・松原市の部屋で会見し「去年の大阪はまだ幕下だったので、この地位で相撲を取れるとは思っていなかった。全然足りないけど、少しは親孝行ができた」と笑みをこぼした。

新入幕を果たし、師匠で父の佐渡ケ嶽親方(左)と握手をする琴ノ若(撮影・佐藤礼征)
新入幕を果たし、師匠で父の佐渡ケ嶽親方(左)と握手をする琴ノ若(撮影・佐藤礼征)

会見に同席した師匠は「ここ2、3場所で相撲内容ががらっと変わった。体が大きくなって前に出る力がついた」と、その成長に目を見張る。師匠譲りの188センチ、170キロと十分な体格で、昨年7月の新十両昇進から体重は15キロ増加。琴ノ若は「意識して増やしたわけじゃないけど、食事はしっかり取れている。今はまわしの長さが足りないくらい」と腹周りをさすって笑った。

幕内最年少となる伸び盛りの22歳は「これからが本当のスタートライン。幕内は三役、大関を目指すために必ずつかないといけない。(祖父や師匠に)追いついて追い越したい」と、さらに上の番付を見据えた。新入幕場所は祖父、師匠ともに負け越している。「最低でも勝ち越して、三賞を狙えるようにしたい」と、目標を掲げた。【佐藤礼征】

(2020年2月24日、ニッカンスポーツ・コム掲載)