故郷のチームから夢のNPB入りに挑戦する。ルートインBCリーグの福島が18日、福島・郡山市内の室内練習場で合同自主トレ2日目を行い、23選手(練習生含む)が参加した。今季新加入の右腕・国分渉(18=福島・ふたば未来学園)はキャッチボールやシャドーピッチングなどで、フォーム確認に時間を割いた。

今春からプロとしてスタートを切るBC福島の国分
今春からプロとしてスタートを切るBC福島の国分

国分が将来的な日本プロ野球(NPB)入りを視野に、地元福島で再スタートを切る。エースで昨春は県4強、夏は同8強と創部5年目の母校を過去最高成績に導いた。進路にあたり「自分が生まれ育った福島で(NPBを)目指したい。BC福島は、野球に集中できる環境が一番整っている」。

入団後は実家のあるいわき市を離れ、同僚の下手投げ右腕・大河原雅斗(24)の両親が経営する郡山市内の下宿に入った。洗濯など身の回りのことは自分で行い、自立性も養っている。食事面では「朝、夜とも、体調管理を考えたメニューを食べさせてもらっている」とサポートを受ける。

合同自主トレでキャッチボールを行うBC福島の国分 
合同自主トレでキャッチボールを行うBC福島の国分 

最短で今秋のドラフト指名を待つことができるが、まだ高卒1年目で焦らず基礎を積み上げていく方針だ。「まずは年間を通して戦い抜ける体を作りたい」と話し、理想の投手に巨人菅野を挙げた。「ピンチの場面でギアを上げて、抑えられる投手になりたい」と将来像を思い描いた。星野おさむGM兼総合コーチは「体つきが良い。まずは自分のために野球をやって、今まで支えてくれた方に恩返しが出来るような選手になってほしい」と期待を寄せている。【佐藤究】

◆国分渉(こくぶん・わたる)2001年(平13)12月11日、福島県いわき市生まれ。小学1年で野球を始め、ふたば未来学園では昨春県4強、夏は8強。身長179センチ、体重75キロ

(2020年2月18日、ニッカンスポーツ・コム掲載)