ソフトバンク高橋純平投手(22)が「おかわり大作戦」で先発切符をもぎ取る! 9日に福岡・筑後のファーム施設で自主トレを開始。今オフ、体重増に取り組んでいることを明かした。ウエートトレーニングと並行し、普段の食事から白米を多く食べることを意識。パワーアップを図り、今季挑戦する先発で開幕ローテーション入りを狙う。

筑後に訪れキャッチボールをする高橋純平(撮影・今浪浩三)
筑後に訪れキャッチボールをする高橋純平(撮影・今浪浩三)

ご飯、もう1杯! 高橋純が鷹の「おかわり君」になっていた。昨季プロ初勝利を挙げるなど45試合に投げブレークした右腕が今オフ、増量に挑んでいた。昨季終了時点で81キロほどだった体重はすでに86キロに。「12月は食べる量を増やして、運動しながら3~4キロ増えました。このままガッチリ筋肉を付けて、90キロくらいまでいきたい」と意欲的だ。

昨年、初めて1軍でシーズンを戦い、自分の中で課題が見えた。「体が弱いがゆえに、シーズン中盤からパフォーマンスが落ちるというのがあった。へばりも出てきた」。秋季キャンプで目にした先輩たちの姿も頭に残った。「東浜さんや岩崎さんもあんなに食べるんだ。1軍で戦うには必要なんだな」。肉体改造の必要性を感じ、食事量を意識的に増やした。

ノックを受ける高橋純平、後方は椎野(撮影・今浪浩三)
ノックを受ける高橋純平、後方は椎野(撮影・今浪浩三)

メインは白米だ。「いつもの食事に、米をもう1杯。例えば焼き肉に行ったら、肉より白米を食べたり。吉野家に行ったら、牛丼を2杯食べたりしています」とおかわりトレーニングに取り組んでいる。「初めの方は全然食べられなかったけど、12月はまるまる意識していたら食べられるようになってきた」と成果は出てきた。

もちろん食べるだけではない。この冬はウエートトレーニングも積極的に取り入れている。「中継ぎをやっていると、シーズン中はウエートでも追い込むことができなかった」。知人のトレーナーに動画を送ってフォームチェックをしてもらうなどしながら、白米をパワーに変える日々を過ごしている。

“2年目のジンクス”を打ち破る高い意識が、意欲的なオフの原動力になった。「昨年の秋キャンプで、コーチからも『来年が大事。例年より大事なオフになるぞ』と言われました。体を休ませながらも、焦りのあるようなオフだった」。15年ドラフト1位は5年目のシーズンを迎える。今季は中継ぎから先発への転向に挑戦。昨年以上の活躍を「おかわり」してみせる。【山本大地】

(2020年1月9日、ニッカンスポーツ・コム掲載)