2年目のジンクスも食い尽くせ! 阪神近本光司外野手(25)が7日、兵庫・西宮市内の大阪ガス今津総合グラウンドで自主トレを公開。1年目の好調を支えたすしネタ「ハマチ」級のスーパーフード発見を目指す。

室内練習場で素振りする阪神近本(撮影・上田博志)
室内練習場で素振りする阪神近本(撮影・上田博志)

小雨舞う気温6度のグラウンドで約2時間、ランニングやキャッチボールなどで体を動かした。新年を迎え、野球以外に極めるものがある。「もう1度しっかり、食べるものや取り入れるものを勉強してみたい。どれだけ不安材料を取り除くか。言い訳を作らないように」。近本は野球選手の資本となる体を作る「食」と向き合う決意を明かした。

自主トレを公開し外野ダッシュを繰り返す阪神・近本光司(撮影・上田博志)
自主トレを公開し外野ダッシュを繰り返す阪神・近本光司(撮影・上田博志)

魚パワーが好調の一因

昨季もアスリートフードマイスターの資格を持つ未夢夫人サポートのもと、ご飯の量を一定にしたり野菜で食物繊維を中心に摂るなどバランスよい食事を心がけた。それでも、「食」がパフォーマンスに及ぼす影響を体感することがあった。シーズン序盤は肉中心の食事で体の反応がよかったが、打撃で不調が続くとすしに切り替えた。「すしは本当によく打ちます。特に横浜とか。(好きなネタは)ハマチです」。横浜では球場別で断トツの3割9分6厘。好物ハマチを主とした魚パワーが好調の一因とみる。6月は打率1割7分9厘と成績を落としたが、夏場は食事量を落さずに体重を維持。長期スランプを回避した。

今オフは自らの経験をもとに「自分の体の反応を見るのが一番、正しい」と、ウエートトレーニングなどで食と体の反応を確認。添加物や人工調味料などを過剰摂取すると力が入りにくいことを実感。「有機野菜や無添加というものをしっかり意識しながら、食物繊維を摂ることが一番大事」と理解を深めた。

2年目の目標に掲げるチームの「優勝&日本一」と個人の「2年連続盗塁王」へ。食を制してセ界を制す。【奥田隼人】

(2020年1月7日、ニッカンスポーツ・コム掲載)