<高校女子サッカー選手の食事(1)>

全日本高校女子サッカー選手権が1月3日、兵庫・ノエビアスタジアムほかで開幕する。東海第1代表として2年ぶり(11度目)に出場する常葉大橘(静岡)はベスト8以上を目指し、調整に余念がない。

初代なでしこ半田悦子監督率いる

半田悦子監督(54)は、女子日本代表「なでしこジャパン」の先駆けとしてワールドカップ(W杯)や五輪で活躍した元トップ選手であり、女子ではまだ珍しいS級ライセンス取得者。同校を率いて9年目の今年、昨年出場できなかった今大会に向けて、メディカルと栄養、さらにメンタルを加えた3本の強化軸を掲げてチーム作りをしてきた。

選手に指示を送る半田監督

トレーナー2名帯同、治療機器持ち込み

まずはメディカル面。速やかに体のケアができるように常葉大と連携し、栗田泰成トレーナー(健康科学部講師)から理論とデータに基づいたトレーニング方法を学び、走り負けない体を作ってきた。2年前に続き、今回もトレーナー2名が大会に帯同。宿泊先に治療機器やリラクゼーション器具を持ち込み、トーナメント戦を戦い抜くための心身のケアに努めてくれることになった。

食事チェックで足りないエネルギー補給

次に栄養面だ。6月と11月に希望者11人が3日間、管理栄養士・斉藤智子さんに食事をチェックしてもらい、何が足りないか、何を補充した方がいいか、保護者と一緒に指導を受けた。体のサイズや運動量から計算すると、1日に必要なエネルギー量が約3500kcalの選手もおり、3食だけではまかなえない選手が多かった。

U-17日本代表として今月、フランス遠征もしたボランチの築地育選手(2年)もその1人。「タンパク質と炭水化物を少しずつ増やすように言われました。ご飯は普段、どんぶり1杯食べていますが、50gずつ、無理なく負担なく増やし、魚や肉も今までよりも食べるよう言われました」。練習後30分以内に100%オレンジジュースで糖質補給した結果、「体調を崩しにくくなりました」と笑顔を見せた。

常葉大橘の攻守の起点となるMF築地

DF山田季樹主将(3年)は朝と夜のご飯の量を150gから200gに増やし、練習後もおにぎりを1個食べるようにした。「そのおかげで疲労感がなくなった気がします」と白い歯を見せた。

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