フィギュアスケート女子の三原舞依(20=シスメックス)を指導する中野園子コーチが3日、グランプリ(GP)シリーズ第3戦フランス杯が行われていたグルノーブルで取材に応じた。

GPフランス杯フリーから一夜明け、取材に応じた中野園子コーチ(撮影・松本愛香通信員)
GPフランス杯フリーから一夜明け、取材に応じた中野園子コーチ(撮影・松本愛香通信員)

三原は体調不良により、今季のGPシリーズや国内大会などを欠場。現状について同コーチは「私が(遠征に)出てくる時は、まだ入院していましたので。帰って話を聞いてみないと、ちょっと分からない。薬も変えたという話ですので、それがどういう風になっているか分からないですけれど。でも、良い方向に向かっているという感じではあるので。今の状態としては、別に拒食ではなく、体が栄養を吸収しないんだそうです。みなさんが『痩せた』って心配してくださっているけれど、ちゃんと食べてはいる」と説明した。

全日本フィギュアスケート選手権大会 女子ショートプログラムSPで滑る三原舞依(撮影・清水貴仁)=2018年12月21日、東和薬品RACTABドーム
全日本フィギュアスケート選手権大会 女子ショートプログラムSPで滑る三原舞依(撮影・清水貴仁)=2018年12月21日、東和薬品RACTABドーム

三原と切磋琢磨(せっさたくま)する坂本花織(19=シスメックス)は今大会4位。2季連続のGPファイナル進出は厳しい立場となり、中野コーチは「ショートプログラムの頭(のジャンプ)を跳べたんですから、普通にやっていれば多分(表彰)台に乗れたでしょうし。そうすると、ファイナルも見えてきた。それをわざわざ自分が落としているので。『もう1回考え直して、練習し直せ』という、神様の指示なんだと思います」と発奮を求めた。

(2019年11月4日、ニッカンスポーツ・コム掲載)