<駅伝ランナーの食事(2)>

全日本実業団対抗女子駅伝(クイーンズ駅伝)が24日、宮城県松島町文化観光交流館前~仙台市陸上競技場の6区間(42・195キロ)で行われる。昨年4位のヤマダ電機は量、質ともにこだわった食事で初優勝を目指している。

群馬県前橋市にある寮のご飯は、森川賢一監督(61)の意向や指示によって組み立てられている。練習メニューや要望を、佛教大監督時代から依頼する専属栄養士・平山未幸さんに伝えて献立を立ててもらい、寮の管理人も務める尾島匠司さん(69)邦子さん(58)夫婦が調理をする。

1日2食、半端ない「量」

まず、「量」の多さは半端ない。

現在は、午後練習の開始が2時からのため、基本的に1日2食。練習量や強度によって前後するが、1日の摂取エネルギー量は約2500kcalとしており、その半分を1食でとる計算になる。

ある日の夕食は、ご飯、一口カツ(3枚)、生サケとナガイモのみそ炒め、春雨サラダ、コールスローサラダ、豆腐とホウレン草の豆乳汁だった。

ある日の夕食メニュー。一口カツが一口でない大きさ

ヒレカツは厚みが2センチほどあり、それだけで食べごたえ十分。サケの器も深さがあり、切り身2キレ以上入っている。見た目以上のボリュームで、通常の女性なら食べ切るのも難しい量だが、おいしく、盛りつけもきれいなので食が進む。ご飯の量は個人で調整するものの、お茶わん山盛りで200~250g、さらに納豆をプラスして食べている選手も多かった。

森川監督が「うちほど食べているところはない」と言えば、尾島さんたちも最初、「分量が間違っているんじゃないかと何度も(平山さんに)問い合わせた」というほどの量。選手たちは明るくおしゃべりしながら軽く平らげ、自分たちで洗い物まで済ませていた。

食堂は楽しい憩いの場。笑顔でポーズを作るヤマダ電機女子陸上競技部。森川監督も両手でピース

食べ残し厳禁、取り分け補食にも

食べ残しは厳禁のルール。どうしても苦手な食べ物があるときは、他の選手と交換するなどして残食は出さない。「毎日の食事が平坦だとつまらないので、グラタンやチーズを使った料理など、女子が好きなものも取り入れています」(平山さん)と、1週間単位でエネルギー摂取量を調整し、楽しんで食べられるよう工夫をしている。

一度に食べきれない場合、補食として食べたい場合は、保存容器に取り分け、部屋の冷蔵庫に入れて後で食べている。午後練習前の補食として朝食のフルーツや、炊飯器に残ったご飯をおにぎりにして食べている選手もいる。

壁に掛けられた献立メニュー。これを見てモチベーションを上げている選手もいるとか

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