スコットランド戦の2トライなど3試合連続でトライを決めたラグビー日本代表WTB福岡堅樹(27=パナソニック)の後輩は女子も熱い!

26日に熊谷で開幕する「第2回全国U18女子セブンズラグビー大会」に出場予定の福岡高・林かんな(3年)が「タピオカ断ち」を宣言。糖質を抑えた体作りで、所属する女子セブンズクラブチーム「福岡レディース」での初優勝を目指す。

第2回全国U18女子セブンズラグビー大会で優勝を目指す林

福岡の母校で、九州最古となる創部95年の伝統校・福岡高は、女子選手の活躍も目覚ましい。女子セブンズの日本代表・永田花菜(日体大1年)は今年7月のユニバーシアード(イタリア)で6トライを挙げて金メダルに貢献。その1学年下の林も、世界を視野に入れた高い向上心で体作りとともに技術を磨いている。

「女子ラグビーがオリンピック種目になり、中学時代に『ラグビー日本代表になりたい』という夢を持ちました。簡単になれるわけじゃないと思うけど、できる限りうまくなって、上のレベルで挑戦したいなと思っています」。

サニックスワールドユースで初優勝し「世界一」を手にした林

兄の影響でラグビーを始めた林は中学クラブチームの名門、かしいヤングラガーズで男子に混ざってプレーしてきた。福岡高ではラグビー部に「女子選手」として在籍し、土日は福岡市内にある「福岡レディース」で練習、試合に参加している。

5月には“高校生のW杯”と呼ばれる「第20回サニックスワールドユース交流大会2019」で初優勝。SHとして全試合スタメン出場し、身長170センチ以上の選手がそろうイングランド、カナダ、ニュージーランドの代表校を撃破した。鋭い判断力と、巧みなパスワークが持ち味だ。

福岡レディースのメンバーと。前列左が林

この優勝が「もっとうまくなりたい」と意識を変えた。海外の女子選手にも当たり負けしない体を目指し、167センチで体重を5キロ増の65キロに目標を設定した。1日3合のご飯と、牛肉入りのお弁当をノルマにし、母恵津子さんに頼んで、好きな揚げ物料理を「焼く・蒸す」の調理方法に変えてもらうなどの工夫をし、好きな甘いお菓子も我慢した。

「グミが大好きなんですけど、糖質が多いことを知ってからは控えるようになりました。タピオカドリンクは福岡でも大人気なんですが、大会が終わるまで、禁止にしようってチームで約束したんですよ(笑)」。はやりのスイーツは果物や乳製品に「代替え」し、体脂肪をマイナス3%の20%まで落とした。「目標は18%。毎日メニューを考えて料理を作ってくれる母のおかげです」と感謝を口にした。

ある日の夕食メニュー。(左上から)棒棒鶏、納豆キムチ豆腐、ヨーグルト(イチジクジャム)、ミカン、とん汁、サケのちゃんちゃん焼き、ご飯。食物繊維、ポリフェノールが多いイチジクを加えているのがポイント 

福岡高は県内屈指の進学校。大学受験に向けて勉強も頑張る林にとって、文武両道のお手本でもある福岡は憧れの存在だ。

「ケンキさんにお会いしたことはないんですが、アイルランド戦を博多でテレビ観戦した時、ファンが『福高の誇りだ!』と叫んでいたのを見て自分もうれしくなりました。W杯の期間中、テレビに夢中になって、つい勉強がおろそかになってしまうんですが、勉強もコンディショニングも大会に向けてしっかり準備していきたいと思います」。

高校では男子に混ざって練習する林

今年は初心者の女子選手がラグビー部に1人入部し、部活練習でも女子同士でのパスやキックの練習ができるようになったと喜ぶ林。女子ラグビーの魅力について「チームのために体を張れるのがうれしい。ラグビーは強い気持ちを見せられるスポーツです」と語る。2020年東京五輪では、男女の7人制ラグビーが正式種目になっている。世界を見据える林は強い体を作り上げ、勇気のプレーで仲間とともに立ち向かう。【樫本ゆき】