U18ワールドカップ(W杯)(30日開幕、韓国・機張)に出場する高校日本代表が28日、韓国入りした。

成田空港で報道陣に対応した大船渡・佐々木朗希投手(3年)は「移動も結構時間がかかると思うので、体調を整えて、万全な状況で臨みたい」と話した。

記者の質問に答える佐々木(撮影・丹羽敏通)
記者の質問に答える佐々木(撮影・丹羽敏通)

実際に飛行機搭乗後の滑走路渋滞で、離陸まで約1時間かかった。そこから2時間強、釜山・金海国際空港に到着。人生初の海外渡航は初日から思わぬ展開になったが、仲間たちとともに柔らかい表情で韓国に降り立ち、集合写真に納まった。

右手中指にできた血マメは気になるところ。同行する日本高野連・竹中事務局長は「本人はやる気満々なんですが、私たちで『焦るな』とその気持ちを抑えています」と状況を説明した。キャッチボール再開日は未定だが、着実に完治へ向かっている様子だ。

出国ゲートへ向かう奥川(右)と佐々木(左)(撮影・丹羽敏通)
出国ゲートへ向かう奥川(右)と佐々木(左)(撮影・丹羽敏通)

むしろ佐々木は「初めてなので、食事とか不安要素もあります」と、異国に慣れることにも重きを置いているようだ。辛いもの、特にキムチは苦手な食べ物の1つ。水にも心配がある。最長で2週間近くの滞在となる釜山の空気にいかになじめるかも、良いパフォーマンスへのカギになりそうだ。【金子真仁】

(2019年8月28日、ニッカンスポーツ・コム掲載)