<高校野球埼玉大会:山村学園10-3大宮東>◇27日◇準決勝◇大宮公園野球場

エースの自覚だ。山村学園が7回コールドで大宮東を下し、初の決勝進出を決めた。

山村学園対大宮東 2回から登板した山村学園のエース和田(撮影・佐藤成)
山村学園対大宮東 2回から登板した山村学園のエース和田(撮影・佐藤成)

左腕・和田朋也投手(3年)が2回の代打から登場し5回を3安打1失点と好投。試合の流れを引き戻し、エースの役割を果たした。「大好きです」と語る打撃でも3安打2打点でチームを勢いづけた。 5回の打席で強振した際に右足のふくらはぎを痛め治療したが、その後の2回を無失点に抑えた。「投げないで負けたら後悔する」と志願の出場だった。

山村学園対大宮東 5回表、一塁ベース上でふくらはぎを気にする山村学園の和田(撮影・佐藤成)
山村学園対大宮東 5回表、一塁ベース上でふくらはぎを気にする山村学園の和田(撮影・佐藤成)

55キロしかなかった中学3年から高校入学までに食事改善で体重を20キロ増量した。高校3年間でもさらに9キロ増量に成功し84キロになった。「下半身を鍛えれば無限の体力を得られるんじゃないか」と下半身を重点的に鍛えパンツが破れるほどに太ももが発達した。

足の状態について「大丈夫っす」と和田。28日の決勝は、花咲徳栄と対戦。初優勝に向けてチームを引っ張る。

(2019年7月27日、ニッカンスポーツ・コム掲載)