<高校野球茨城大会:藤代9ー0江戸崎総合>◇11日◇2回戦◇ジェイコムスタジアム土浦

江戸崎総合対藤代 先発の藤代・一條(撮影・大野祥一)
江戸崎総合対藤代 先発の藤代・一條(撮影・大野祥一)

藤代(茨城)がノーヒットノーランリレーで7回コールド勝ちした。絶対的エースで最速144キロ右腕の中山航投手(3年)を温存も、一條遥翔(3年)が5回1/3を1四球だけ、石川健人(3年)が1回1/3、坂本成輝(2年)が1/3回をピシャリと抑えた。一條は「真っすぐも最速(142キロ)が出せてよかった」と手応えをつかんだ。

江戸崎総合対藤代 2番手の藤代・石川(撮影・大野祥一)
江戸崎総合対藤代 2番手の藤代・石川(撮影・大野祥一)

一條の最速更新の裏には「おじいちゃん米」がある。農家の祖父信也さんは「大きくなるように」と、1日8合以上消費する孫へ米の仕送りを続けている。一條家のパワーを弁当に結集させ、試合に臨んでいた。

江戸崎総合対藤代 3番手の藤代・坂本(撮影・大野祥一)
江戸崎総合対藤代 3番手の藤代・坂本(撮影・大野祥一)

12日は母美和さんの誕生日。「良い誕生日プレゼントになりました」と一條が話せば、美和さんも「今日はご褒美にフルーツタルトです」と照れくさそうだった。次戦は15日。甲子園出場へ向け、盤石のスタートを切った。【倉田祥太】

(2019年7月12日、ニッカンスポーツ・コム掲載)