<高校野球茨城大会:小瀬11-2鹿島>◇8日◇1回戦◇ノーブルホームスタジアム水戸

小瀬(茨城)の安藤大翔(ひろと)外野手(2年)の“マッスル劇場”が幕を開けた。

小瀬対鹿島 3回表小瀬1死二塁、中前に適時打を放ち一塁上でガッツポーズする小瀬・安藤(撮影・佐田亮輔)
小瀬対鹿島 3回表小瀬1死二塁、中前に適時打を放ち一塁上でガッツポーズする小瀬・安藤(撮影・佐田亮輔)

初回、2死二塁のピンチで痛烈な当たりがセンターを襲った。「背筋と腹筋のバランスを考えた」と、好守。盗塁を成功させた3回は「良い姿勢が筋肉の力を発揮させた」と分析。7回の1死満塁のチャンスでは勝利を決定づける右前適時打を放った。「上腕二頭筋がポイントでした」と“1人マッスルミュージカル”状態だった。

茨城大会小瀬対鹿島小瀬3回表1死二塁、中前に適時打を放つ小瀬・安藤(撮影・佐田亮輔)
茨城大会小瀬対鹿島小瀬3回表1死二塁、中前に適時打を放つ小瀬・安藤(撮影・佐田亮輔)

趣味は筋力トレーニング。将来は、ボディービルコンテストへの出場も夢見ている。身長164センチ、体重63キロと小柄だが、胸囲は92センチもある。

トレーニングを始めたきっかけは、中学生時代にさかのぼる。野球部監督の筋骨隆々の体に憧れた。当時は、「もやしのような体だった。当時から比べたら1・4倍くらい大きくなっているイメージ」と、父・正広さんは振り返る。

自慢の肉体を強化するため、日々練習以外に30分の筋トレメニューを追加。自分を極限まで追い込んでいる。日々の食事は高タンパク質を意識。鶏肉・納豆・卵・プロテインがお気に入りのルーティンである。

次戦は、12日水城との対戦が決定。「自分も筋肉もやることをやるだけ」と筋肉に話しかけた。【倉田祥太】

(2019年7月8日、ニッカンスポーツ・コム掲載)