<高校野球福岡大会:小倉工6-1直方>◇7日◇2回戦◇北九州市民

小倉工が2年生主砲の1発などで初戦を突破した。3-1で迎えた6回裏、4番の久木田和志内野手(2年)が、逆方向の右翼へ高校通算25本目の1発を放って勝負をつけた。

高校野球 福岡大会2回戦 直方対小倉工 小倉工6回裏無死走者なし、久木田和志内野手が右翼越えのソロを放ちガッツポーズ(撮影・浦田由紀夫)
高校野球 福岡大会2回戦 直方対小倉工 小倉工6回裏無死走者なし、久木田和志内野手が右翼越えのソロを放ちガッツポーズ(撮影・浦田由紀夫)

「打球はフェンスに当たるかなと思ったんですが、自分としては打った瞬間の感触は完璧でした」。一塁ベースを回ると、175センチ、93キロの恵まれた体格を揺らしながら、ガッツポーズをして喜びを爆発させた。

1年夏前の練習試合で放った1発が高校初アーチ。それが満塁弾だった。「自分の持ち味は長打。それもチャンスで打てるようになりたい」。1年夏から4番を任される不動の4番が、この夏初戦でもチームを勝利に導いた。「初戦はいい感じだったので、このまま勝ち続けて甲子園に行きたい。自分の目標は清宮(現日本ハム)さんのホームラン111本越えです」。西武山川に憧れ、夕食はどんぶり4杯を食べるのが普通というスラッガーが大きな夢に突き進む。【浦田由紀夫】

(2019年7月7日、ニッカンスポーツ・コム掲載)