将棋の藤井聡太七段ら、多くの棋士たちに「勝負メシ」を提供し、3月末で惜しまれながら閉店した東京都渋谷区のそば店「みろく庵」が今月28日、イベント開催のため、一夜限りで“復活”することが24日、分かった。

3組昇級をかけて高見泰地叡王と対戦した第32期竜王戦4組準決勝で初手を指す藤井聡太七段
3組昇級をかけて高見泰地叡王と対戦した第32期竜王戦4組準決勝で初手を指す藤井聡太七段

インターネットテレビ局「AbemaTV」の将棋チャンネルが、ツイッターで「第2回#AbemaTVトーナメント」のパブリックビューイング(PV)を、28日夜、同店で開催するとツイッターで発表した。PV開催は「お店の方のご厚意」としており、40人を無料で招待するとしている。

みろく庵の玉子雑炊(2017年12月23日撮影)
みろく庵の玉子雑炊(2017年12月23日撮影)

「みろく庵」は、17年6月の竜王戦決勝トーナメント1回戦で、藤井七段が史上初の29連勝に王手をかけた際の昼食に、同店の「豚キムチうどん」をオーダーしたことで、一気に全国区となった。勝ち運にあやかろうと、注文が殺到したためだ。藤井七段は先月27日、店の閉店前最後となった東京での対局で、昼と夕、同店から出前を取り、「肉豆腐定食」と「玉子雑炊」を腹に入れて対局に臨んだ。

みろく庵は営業を3月で終了した後、店内の整理作業などを続けている。

(2019年4月24日、ニッカンスポーツ・コム掲載)