近代五種とフェンシングの「二刀流」で20年東京オリンピック(五輪)を狙う早大出身の才藤歩夢(22)が1日、都内で行われたマイナビの入社式に出席した。
黒のスーツ姿で約700人の同期らを前に抱負を語った。社長室に配属される才藤は、競技に専念出来る新生活が始まることに「感謝しかない。活躍することで会社に貢献したい。練習環境は(学生時代に比べて)良くなるので楽しみ。しっかり結果を出したい」と話した。
新たなに取り組みたいことに「料理」を挙げた。「練習中心の生活になるので料理も覚えたい。アスリート食とか作りたい」と胸を膨らませた。近代五種は1日でフェンシング(エペ)、競泳(200メートル自由形)、馬術(障害飛越)、射撃、ランニング(800メートル×4回)の5種目を行うためエネルギー消費量が大きい。そのため、料理は競技の合間の補食にもつなげたい考えという。
才藤は、88年ソウル五輪近代5種代表で12年ロンドン五輪同代表監督だった浩さんを父に持つ。中学時代は陸上部に所属し、埼玉栄高で本格的にフェンシングを始めた。早大ではフェンシング部に所属しながら近代五種に取り組んだ。168センチの長身で手足が長く、その容姿から美人アスリートとしても知られている。
入社式には、慶大出身でフェンシング女子フルーレの宮脇花綸(22)も出席し、「より自覚を持って競技に集中できる。東京五輪を転機に多くの方に応援してもらえる選手になりたい」とあいさつ。「早慶卒の美人剣士」がこの日から“同期”となり、1年4カ月後の大舞台に向け、さらなる活躍を誓った。
(2019年4月1日、ニッカンスポーツ・コム掲載)