糖尿病などの病気や肥満予防のため、食後の急激な血糖値の上昇を抑える食べ物が注目されています。このほど、ワカメを摂取することにより食後の血糖値上昇とインスリン分泌が抑えられるという研究結果を、理研ビタミンが発表しました。

この研究は、健常な成人男女26人の被験者が、米飯200グラムのみを食べた時と、米飯とともに乾燥カットワカメ4グラムを食べた時の血糖値および血中のインスリン値を比較する方法で行われました。

その結果、ワカメを食べた場合は、血糖値とインスリン値のいずれも食後の上昇が抑えられ、特に食後30分の効果が著しいことがわかりました。

ワカメの摂取による食後血糖値の変化(理研ビタミン調べ)

ワカメの摂取によるインスリン分泌量の変化(理研ビタミン調べ)

血糖値の上昇は、食事で摂った炭水化物(ブドウ糖)が小腸から吸収され、血液のなかに入ることで起こります。食後の急激な血糖値の上昇は動脈硬化をまねき、糖尿病の進行にもつながるため、上手にコントロールする必要があります。

一方インスリンは、血液中のブドウ糖を筋肉に取り込んでエネルギーに換える働きをするホルモンです。健康な人の場合は、血糖値が上がるとその変化を膵臓が感知し、インスリンが分泌され、血糖値は適度な値にコントロールされます。

ただし、インスリンの作用は血糖値の制御だけでなく、糖分を肝臓や脂肪細胞などの組織に脂肪として蓄える働きもあります。そのため、食後の過剰なインスリンの分泌を抑えることも大切です。