映画の祭典、第91回アカデミー賞授賞式が2月24日、ハリウッドのドルビーシアターで開かれ、「ボヘミアン・ラプソディ」がラミ・マレックの主演男優賞など最多4部門を受賞して盛り上がりましたが、授賞式後のパーティーでセレブを虜(とりこ)にしたのは「宮崎牛」でした。

和牛ブームで人気急上昇

「Wagyu(和牛)」ブームに沸くハリウッドで今、宮崎牛の人気が急上昇しています。

各賞の受賞者や映画関係者ら約1500人が出席する恒例のパーティー「ガバナーズ・ボール」では、キャビアやトリュフ、スペイン産生ハムなどの高級食材を使った60種類以上の料理でスターをもてなすことで知られていますが、昨年に続き、2年連続で宮崎牛が振る舞われました。

今年は、昨年の135キロを大きく上回る約240キロの宮崎牛が用意され、ミニハンバーガー、ステーキ、タルタル(生の牛肉をたたきにしたステーキ)の3種類のメニューを提供。総額は「ベンツ1台分」。宮崎牛のブロック肉の塊もディスプレイされ、レディー・ガガをはじめとするセレブたちが舌鼓を打ったようです。

スーパーの「和牛」コーナーにも宮崎牛が並ぶようになった

料理長を務める「アカデミー賞公式シェフ」の称号を持つウルフギャング・パック氏は、「毎年、世界中のさまざまな食材を用意しているが、昨年の一番人気は宮崎牛。私が世界で一番お気に入りの食材でもあり、セレブはみんな宮崎牛が大好き」と語っています。同氏は、ビバリーヒルズで経営するステーキレストラン「カット」でも、3種類の宮崎牛のステーキをメニューに取り揃えており、1番人気は最高級のA5ランクだそうです。

「アカデミー賞公式シェフ」のウルフギャング・パック氏(2013年アカデミー賞授賞式のレッドカーペットで)

「神戸牛」をしのぐ勢い

これまでハリウッドスターのお気に入りの和牛と言えば、Kobe Beef(神戸牛)が定番で、レオナルド・ディカプリオやマライア・キャリーらが神戸牛の焼き肉を目当てに「牛角」に通っていると言われていました。一昨年まではガバナーズ・ボールでも神戸牛が提供されていましたが、宮崎牛はテレビ番組や雑誌でも紹介されたことで、神戸牛をしのぐ人気となっています。

セレブが好む高級肉ですが、日系スーパーマーケットの「和牛」コーナーには宮崎牛も並ぶようになり、一般消費者たちにも少しずつその名が知られてきているようです。

【ロサンゼルス=千歳香奈子通信員】