「野獣」が勤務するアイスクリーム店とは? 12年ロンドン五輪柔道女子57キロ級金メダルの松本薫さん(31=ベネシード)が2月7日、都内で引退会見を行い、第2の人生として「アイスクリーム店のスタッフ」になることを電撃発表した。

引退会見で、将来について「アイスクリーム屋さんをやります」と笑顔で答える松本(撮影・浅見桂子)
引退会見で、将来について「アイスクリーム屋さんをやります」と笑顔で答える松本(撮影・浅見桂子)

会見後、記者がベネシードが新規事業として12日にオープンする東京富士大の構内にある店舗「ダシーズ」(東京・新宿区)を訪れた。大学の許可を得て構内に入ると、店舗は5号館の1階にあった。オープン5日前だが、電灯には店名が英語で表記されていた。

オープン前のアイスクリーム店の電灯(撮影・峯岸佑樹)
オープン前のアイスクリーム店の電灯(撮影・峯岸佑樹)

ダシーズのテーマは「おいしくて、面白くて、罪悪感なく食べられるアイスクリーム」。商品は「ココナッツミルクチョコクッキー」と「豆乳焦がしキャラメル」の2種類で、乳製品と小麦粉と白砂糖は使用せず、てんさい糖やチョコレートなどで代替する。減量競技のアスリートやアレルギー持ちの人にも安心してアイスクリームを食べられるように工夫されている。

アイスクリーム店のチラシ
アイスクリーム店のチラシ

大学関係者向けに3日間限定でプレオープンし、関係者は「大好評でした。本日の会見でメディアからの問い合わせもあり、オープンが待ち遠しいです」と心待ちにした。松本さんは不定期でスタッフとして働き、商品開発などを手掛ける予定だ。「学生の街」こと高田馬場が、「野獣に会える」新たな観光スポットになりそうだ。

(2019年2月7日、ニッカンスポーツ・コム掲載)