広島野村祐輔投手(29)が22日、故郷の岡山・倉敷市で自主トレを公開した。15年ぶりに実家で生活を送りながら、地元で今季のスタートを切っている。母親には食事面、弟には練習面のサポートを受けながら充実の調整を送る。引退した新井氏が広島を“家族”と表現したが、右腕は今オフ“リアル家族”が支えとなっている。

自主トレを公開し、キャッチボールする広島野村(撮影・前原淳)
自主トレを公開し、キャッチボールする広島野村(撮影・前原淳)

明大時代から師事するトレーナーとの自主トレは例年と変わらない。だが、30歳を目前にしたシーズンを前に、野村は実家のある倉敷での始動を決断。中学以来、実家で一定期間過ごし、食事は栄養士が提供してくれたメニューを母親の手料理で食す。「いつも広島でひとり暮らしなので、ありがたさを感じる」。練習拠点は実家から車で5分のグラウンドを使用している。このローカルトレを27日まで続ける。

トレーニングでは弟の航平さんが練習パートナーを務める。東海大野球部時代は巨人田中俊とともにプレーしていた経験者。現在は福岡県で務めているが、今月は週末限定で兄をサポート。報道陣に公開するこの日は平日も兄の命令!? で参加。投球間の力の入ったキャッチボールでは捕手役を務めた。兄の姿に「(キャッチボールは)兄が中学以来かな。球が桁違い」とちょっと誇らしげだった。

自主トレ公開でトレーニングする広島野村のキャッチボール相手を務める弟航平さん(撮影・前原淳)
自主トレ公開でトレーニングする広島野村のキャッチボール相手を務める弟航平さん(撮影・前原淳)

右腕の今オフのテーマはタイミング。「パワーが生まれる場所」と表現する下半身から連動させながら最後のリリースまで力を伝える動きを体に染み込ませている。「今は意識しないとタイミングが合わないので、自然と合ってくれるように繰り返し、繰り返しやっているところ」。今年6月に30歳を迎えるが「いろいろやってきた中でここにたどり着いた」と前を向く。

自主トレ公開でトレーニングする広島野村(左)と弟航平さん(撮影・前原淳)
自主トレ公開でトレーニングする広島野村(左)と弟航平さん(撮影・前原淳)

今月、昨年の西日本豪雨で大きな被害を受けた真備地区に直接足を運んだ。「何か力になることができれば」。まずはプレーで力を。オフは家族のサポートを受け、シーズンでは広島の“家族”とともに4年連続の頂を目指す。【前原淳】

(2019年1月23日、ニッカンスポーツ・コム掲載)