日本ハムのドラフト1位、吉田輝星投手(18=金足農)の口の中に「潜入」した。

昨夏の甲子園では、白いマウスピースを装着して快進撃。14日も参加した2軍本拠地の千葉・鎌ケ谷での新人合同自主トレでも、今週中に予定される初ブルペンで装着予定だ。必須アイテムには、どんな狙いを込めているのか。吉田輝の「お口事情」に迫った。

新人合同自主トレで、勢いよくキャッチボールをする吉田輝(撮影・狩俣裕三)
新人合同自主トレで、勢いよくキャッチボールをする吉田輝(撮影・狩俣裕三)

日本ハムの新人合同自主トレは第2クール最終日だった。休日を前に室内練習場で報道陣に囲まれた吉田輝も、どこかリラックスしたムード。時折、白い歯がこぼれる。「良い感じで体が動いています」。ここまで、いたって順調。16日から始まる第3クールではプロ初のブルペン入りもありそう? 「早く投げたいですね」。高校時代に装着してたマウスピースは? 「付けると思います」。

昨夏の甲子園で、吉田輝は白いマウスピースを装着していた。プロでも継続する予定。入寮時には試合用とブルペン用と2個持参した。

そもそも、なぜ装着するようになったのか。「他の人より力を入れる時に踏ん張るタイプで、すぐに歯が欠ける。歯を大事にしようと思ったからです」。投球時に出力するパワーは常人離れ。食いしばった奥歯は耐えきれず、欠けることが多かった。

昨年12月にも「ガリッ」と奥歯が欠けた。金足農でブルペン投球した時だ。「マウスピースをしていなかったので」と振り返った。その都度、歯科に通って治療。「たまに痛い時もありますけど、今は大丈夫です」。マウスピースとの出会いは高2の春。ウエートトレーニングで踏ん張りを利かすために購入も「投げる時も力を入れるために最初は付けました」。大ブレークへつながった。

ウオーミングアップでトレーニングボールを勢いよく投げる吉田輝(撮影・狩俣裕三)
ウオーミングアップでトレーニングボールを勢いよく投げる吉田輝(撮影・狩俣裕三)

普段から歯を大事にしている。甘い物は好きだが、太らないようにするため、そして虫歯にならないように控えめ。ケーキやアイスは好物だが「アスリートとしての意識を持てればいい」。空腹を満たすために、寮内の食堂では毎食出される鶏のささみを多めに食べて、自己管理も徹底。体も口の中も絶好調だ。プロ初のブルペン入りは、もう間近。「こっちに来てから状態が上がっている。あっち(秋田)よりも暖かいので」と口も滑らかだ。【木下大輔】

(2019年1月15日付日刊スポーツ紙面掲載)