ボクシングのWBC世界バンタム級5位井上拓真(22=大橋)が父兄ダブルトレーナー制で、日本2例目の兄弟世界王者を目指す。30日に東京・大田区総合体育館で控える同級2位タサーナ・サラパット(25=タイ)との同級暫定王座決定戦に備え、21日に横浜市の所属ジムで練習を公開。父真吾トレーナーの指導と食事管理、WBA世界同級王者の兄尚弥のアドバイスとサポートを受け、念願の世界ベルト獲得を目指す。

父・真吾トレーナー(左)と兄・尚弥(右)が見つめる中、練習を行うWBC世界バンタム級5位の井上拓(撮影・江口和貴)

太田トレーナーの持つミットに強烈なパンチを打ち込む井上拓には父と兄の熱視線があった。真吾氏から技術的なアドバイスを受けながら、兄尚弥もうなずく。調整期間中にはストレッチの手助けも受けた兄からは「少し技術面のアドバイスがありましたね」と明かすなど、ダブルトレーナーの助言を感謝した。

練習を公開するWBC世界バンタム級5位の井上拓(左)。右は太田トレーナー(撮影・江口和貴)

20日からは父特製の「真吾スペシャル雑炊」といわれる減量メニューで胃袋を満たしている。10種類以上の野菜、スッポン、高級鶏肉入りで、井上拓は「めちゃくちゃうまい」と感謝した。既に体重もリミットまで3キロを切っている。兄に続き、米国での世界戦生中継も決定。「兄弟世界王者は父の夢でもある。家族のために勝ちたい。インパクトを残したい」と決意を新たにした。【藤中栄二】

(2018年12月22日付日刊スポーツ紙面掲載)