元ハリウッド女優のメーガン妃とヘンリー王子の結婚で何かと注目を集めている英国ロイヤルファミリーは、クリスマスのお祝いに何を食べているのでしょう。

1982年から11年間、エリザベス女王の料理を担当し、その後4年間、ダイアナ元妃の専属シェフとしてウィリアム王子とヘンリー王子の食事を作ったダレン・マクグラディ氏がこのほど、米NBCテレビの朝の情報番組「トゥデイ」で、知られざる王室のクリスマスメニューを紹介しました。

毎年同じメニューでお祝い

毎年、ロイヤルファミリーは12月24日のイブの午後に、エリザベス女王の私邸サンドリンガムハウスに集まってアフタヌーンティーとフォーマルディナーを楽しみ、翌日クリスマスの朝はセントメアリー・マグダレン教会で行われるミサに、全員揃って出席するのが恒例。ミサの後は豪華なランチ、夕食はブッフェ形式でお祝いをするそうです。

昼食会のメニューは、エビかロブスターを使ったサラダ、ローストターキーに芽キャベツとニンジン、パースニップを添えたメインディッシュ、デザートにはドライフルーツがたっぷり入った英国の伝統的なクリスマスケーキであるクリスマスプディング。夜のディナーは、前菜、リブローストなどのメインとサイドディッシュ、デザートまで約20種類のメニューが並びます。

家庭でも作れる王室メニュー5選

現在、セレブの専属シェフを務めるマクグラディ氏は、その中から家庭でも作れるロイヤルメニューを5つ紹介。これらを食卓に加えれば、豪華でにぎやかなクリスマスになること間違いなし!

ポティッド・シュリンプ(前菜)
 エビを、たっぷりのバターとナツメグ、鷹の爪、オールスパイスで煮込んで冷やした英国の伝統料理。仕上げにレモン汁をかけて焼き立てのトーストにのせる。

ビーフ・ブルギニョン(メインディッシュ)
 フランス料理として知られる牛肉の赤ワイン煮は、ビーフシチューの元祖ともいわれますが、英国ではクリスマスの定番メニューとして知られています。牛のブロック肉を油で焼いて焦げ目をつけた後、ベーコン、赤ワイン、小麦粉、牛肉のブロス、タマネギ、マッシュルームと一緒に煮込んで熱々で。

芽キャベツとタマネギ、ベーコン炒め(サイドディッシュ)
 ベーコンとタマネギを刻んだものと半分に切った芽キャベツをガーリックとオリーブオイルで炒めて塩コショウで味付け。仕上げにレモン汁を少しかけていただく。

ケールとゴートチーズのマッシュポテト(サイドディッシュ)
 王室ではキャベツをたっぷり混ぜ合わせたマッシュポテトが定番ですが、家庭ではキャベツの代わりにケールを使うと、より濃厚な味わいに。ゆでてつぶしたジャガイモに生クリームを加えて塩コショウで味付けし、バターとガーリックで炒めたケールとヤギの乳で作ったゴートチーズを混ぜ合わせます。

デーツとリンゴの田舎風ペイストリー(デザート)
 クリスマスと言えば、英国ではジンジャーブレッド・クッキーが有名。王室でも毎年専属のパティシエたちがロイヤルメンバーや来客のために作っていることで知られていますが、王室のクリスマスにはアップルパイも欠かせません。サンドリンガムハウスでとれたリンゴとデーツをシナモンで香りづけして、パイ生地で包んだお菓子。

【ロサンゼルス=千歳香奈子通信員】