<高校野球九州大会:筑陽学園7-5明豊>◇25日◇決勝◇リブワーク藤崎台球場

筑陽学園(福岡)が逆転で初優勝し、初の明治神宮大会(11月9日開幕)を決めた。来春のセンバツ初出場も確実となった。準々決勝、準決勝ともに延長戦を制し、勢いづいていた筑陽学園は、明豊(大分)との決勝も5回まで0-5とリードを許しながら逆転勝ちを収めた。

江口祐司監督(56)は「1戦1戦選手が成長している。たくましさを感じる。スタンドとベンチが一体となって、チームワークがある」と驚きと喜びを口にした。

準決勝の8回に同点打、延長12回に勝ち越し打を打った主将の江原

まさに「ミラクル筑陽」だ。

1回戦で小林西に1-0のサヨナラ勝ちを果たすと、準々決勝で興南に延長13回、タイブレークで勝利。準決勝は1-1で延長に突入するも、12回表2死から勝ち越しする粘り勝ちを見せていた。

江口監督は「延長ばかりでみんな疲れていてヘロヘロです」と笑うが、次は明治神宮大会優勝を狙っている。準決勝で、先制打と勝ち越し打で試合を決めた江原佑哉主将(2年)は「昨秋、九州大会初戦負けをした悔しさをバネにここまでやってきた。神宮大会でも優勝したい」と話した。

4試合連続の勝利投手

粘り強い勝利の土台となっているのが、背番号10の右腕西舘昂汰(2年)だ。夏はメンバー入りしていなかったが、神がかり的な力投でチームをけん引した。

初戦は3番手で9回無死一、二塁1ボールから登板し、自己最速となる144キロの直球を織り交ぜて無失点に抑えた。翌日の準々決勝、センバツ出場当確ラインとなる大一番で先発を任され、146球、延長13回タイブレークを1人で投げ切って完封勝利した。

抑え、先発、中継ぎの3役で3試合3勝を挙げ、大活躍の西舘

中1日の休養を経ての準決勝では5回途中から登板し、3失点されるも8回を投げ切った。決勝も5回から無失点リリーフと、全て勝利投手となり、4試合27回で失点3と、抜群の安定感だ。

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